2024年2月19日 01:00
時々例として使われる「パラレルワールド」という概念は数十年も前に「量子力学」から派生した言葉です、ここで物理学の中で「現代物理学」と称される分野は「相対性理論」と「量子力学」でこの2つの理論は宇宙科学の解明や発展に大きく寄与しました。
現在この2つの理論を総括した「相対性量子物理学」を確立しようと世界中の物理学者が日々研究し進化し続けている分野でもあります、原子を構成する原子核(陽子と中性子)と電子は通常宇宙空間や我々地球などの空気中に「プラズマ」や「ニュートリノ」と呼ばれる状態の自由な振る舞いによって存在しています。
これらを研究していくうちに実に面白い事実が解ったのです、それは「プラズマ」や「ニュートリノ」は同時に多次元世界に存在するというものです、例えば実験室に真空状態を作り「ニュートリノ」を観察すると何処からか突然表れまた突然姿を消します、つまり次元ワープとしか言いようのない振る舞いをするのです、この研究から「パラレルワールド」(多次元同時世界)という言葉が生まれました。
我々人間の行動に関しても「時空」という存在に注目し思考の一つとして提唱する学者も現れてきました、ここで思考でいう「パラレルワールド」とはどのようなものなのでしょうか?
例えば今私はパソコンに向かいこの記事を打っています、この途中で気分転換に喫茶店にコーヒーを飲みに行くとします、そうするとおそらくコーヒーを飲みに行かなかった場合の記事とは若干異なる文章となります、またその後に起こる事象も全く異なるものとなるでしょう。
コーヒーを飲みに行って知り合いと会うかも知れません、その知り合いから新たなる情報がもたらされるかもしれません、それによってこの記事は最後まで書かれる事もなく別の記事になった可能性もあるのです。
「常に我々は取れるべき行動には多くの選択肢が存在しその中からたった一つの選択肢を選んで行動している」のです、そして「連続的な選択と行動によって現在の状況が作りだされている」のです、つまりある行動を選択した場合には他を選択したものとは瞬間的に全く異なる未来が決定され開かれるということです。
私が機会あるごとに「今が重要」、「この瞬間が全て」と言っている根源がこの「パラレルワールド」という概念思考に繋がっています、人が一旦何かを行動(言動)すれば大なり小なり必ずその行動に繋がる未来が自動的に開けてしまうのです、しかも自分の好む好まざるに関係なくです。
それが最良の場合もあれば最悪の場合もあります、過去にそれを選択した時点で既に今が決まってしまい後戻りはできないのです、「因果応報」とか「自己責任」というものが「パラレルワールド」の本質です。
自分の周りに起こる全ての現実は過去にある事項を選択し行動した結果です、これをいったい誰の責任にできましょうか、自身の行いを省みず世の中や他者のせいにしては自身の行いの正当性を誇示する人が多くなってきました、それを行っているうちは明るい未来など開くはずはありません、マイナススパイラルの渦から抜け出せないのは明るい未来への自己改革の選択を常に躊躇っているからに他なりません。
クールな物理学も正確に理解すればホットな人間関係にも応用可能です、つまり何事からも生き方を学べるということです、「本当に学ばなくてはいけない人は学ばず、学ぶ必要のない人ほどよく学ぶ」という事実、これも「パラレルワールド」を理解すればなるほどと思わずにいられません。