2024年1月11日 01:00
突然ですが面白い実験があります、「1年間で2回以上会った人で、顔と名前が一致して更にこれまでの会話を記憶している人は何人居ますか?」という質問を年間300人以上の人と会う営業職の人を対象に行った結果、殆どの人が100人前後で回答がピタッと止まってしまうのです。
これは人間の持つ対人記憶と付き合える人数の総合された「臨界点」と言われており、どのような職業の人であろうがこの数字を上回ることはないのだそうです、つまり年間100人以上と出会い何度も話をしたとしても記憶に残らない人達が出てきてしまうということを意味しています。
つまり記憶に残らないということは別の言い方をすれば「意味の無い時間とお金を無駄に費やしている」ということにもなります、他方で「10人の行動と状況を継続的に把握できたらリーダーとして一人前」という事項が昔から経営雑誌や書籍などで言われています。
これもまた根拠は不明ですが行動を掌握できるのは20人が限界だという説があります、社員数千人を誇る会社の経営者でさえ例外ではなく10人~20人程度の社員のことしか行動や状況を正確に把握はできないのです、これもまた一つの「臨界点」でもあります。
このように人間には対人的な各種の「対人臨界点」が存在しています、つまり対人思考のキャパシティの限界と考えられます、多くの人と出会い多くの人と付き合えば必ず優先順位が生まれて縁が薄くなっていく人が次々と生まれてきます、つまり多くの人との出会いを積極的に求めている人とは現在深い縁で結ばれ信頼関係を構築できている人が極めて少ないことを意味しています。
ビジネスが順調な時はクライアントは次々と変わってもパートナーや取引業者は本来一定なのです、あなたが信頼を寄せている人のうち社員やクライアントを除いて5年以上継続して付き合いのあるビジネスパートナーは何人いますか、長期間に渡りビジネスが正常で更に信頼関係を重んじている人であれば常に最低10人はいるはずですが如何でしょう?