2023年10月 4日 01:00
スポーツや囲碁・将棋などの競技の世界では「勝負に負けて試合に勝つ」または「勝負に勝って試合に負ける」という言葉が使われます、ここで言う勝負とは競技中の状況や内容を指し試合とは結果を指していることは説明の必要はないと思います。
そこでビジネスでこれを考えてみるとどうでしょうか、確かにビジネスは「結果が全て」の世界でもあります、途中経過の状況や内容がどうであれ結果に結びつかなければ評価に値しないどころか経営にも直結します。
でも本当にそうでしょうか、私は「一つの案件だけで判断すると大きな失敗に繋がる」と考えています、例えば一つの案件で他者の気持ちを考えずに無理やりに結果を出したとしましょう、確かにこの段階では試合に勝ったと言えます、しかしこれが継続的に行われたらどうなるでしょうか?
その人は常にビジネスライクで心無い人だという噂が噂を呼んで何時しか誰も相手にしなくなります、これで試合に勝ったと言えるでしょうか、ビジネスとは一つの案件単位に考えてはいけません、経営とは継続的に行われる実務なのです。
成功者は継続した状況すべてを試合として考え、一つの案件での損得ではなくトータルでの結果において利益を上げることが肝要だと心得ています、時と場合によっては捨て試合も計算します、トータルでの利益の為にあえて一つの案件での損失も予め計算しておくことが重要となります。