2022年8月19日 01:00
世界的な紅茶の圧倒的ブランドであるリプトン社ですが日本にはもう1社ブランドを確立したブルックボンド社の存在があります、世界では無名のブルックボンド社は何故日本で紅茶の一流ブランドとして確立できたのでしょうか?
フランスの片隅で数十年間も細々と営んでいた手作りのカバン工場は世界有数のファッションブランドに成長しています、この世界ブランドは何故一夜にして生まれたのでしょうか?
スイスにある時計の手作り工場も同じように数十年間細々と営んでいましたが世界で最も信頼できる時計ブランドとして確立しました。
これらのブランド確立秘話の裏には一流のデパートに採用された、皇室や超有名人が好んで使っていたのが雑誌に紹介された、世界的なスポーツイベントの標準品として採用されたなどの特殊な理由があります。
メーカが積極的に営業したわけではありません、積極的にブランド戦略を展開したわけでもありません、では運が良かったのでしょうか?
運だけでは本物が解る人は採用しませんし買いません、これらのメーカに共通しているのは「自分が使うとしたら」を一番重要課題として数十年間という長い期間をかけて真摯に取り組んでいたからです。
その根底にある思想は「自分が使いたくないものを他者が買うか?」なのです、したがってそのメーカの製品には人間の温もりを感じるのです。
そういう人間を知り尽くした機能性とデザイン、また実際に使ってみた時のフィット感にしっかりと生きているのです。
最も重要なことは何年使っていても壊れない、飽きないということも安心感を生みます、そして使う度に味が出てくるのです。
そういう数十年も継続させた姿勢が何時か本物を見分けられる人の心を動かし採用されたのです、そして本物が解る人に採用されたことが一般の人への信頼感となり浸透していったのです。
あの会社が採用した、セレブな素敵な女性が愛用した、世界的な国を挙げてのイベントに採用されたなどが本物が解らなくても一般の人への信頼感となり、あっと言う間に広がっていくのです、こうして世界ブランドが一夜にして確立されたのです。