2025年11月 7日 10:00
ウイスキーは代表に教えていただいたお酒です。 代表は50年以上飲み続けており昔は関税の影響で驚くほど高価だったこと、そして古いボトルから最新リリースまで幅広く把握されていることなどを語ってくださいます。 お酒全般に造詣が深いなかでもウイスキーへの情熱は格別でブログに書き切れないほどの知識と体験をお持ちです。
私自身もウイスキーを飲むようになりましたが、当初は「おいしい」以外の言葉が出てこず代表からは「まずいウイスキーがあるか」とよく叱られました。 最初のウイスキーをアイラの個性の強い「アードベッグ」で迎えたこともあり他に興味が向きにくかったです。 そこで代表から「ブレンデッドからやり直してみろ」と助言をいただきリーズナブルな価格帯のブレンデッドをいくつも試すうちに「ウイスキーはすべてうまい」という言葉の意味が少しずつ腑に落ちてきました。
大きかったのはアルコール自体の味と香りを体験したことです。 以前は無味無臭だと思い込んでいましたが実際には甘みや刺激、うまさなどがあり、私が感じていた"甘さや強さ"の一部はアルコール由来だったのかもしれないと気づきました。 これまで私は肝心の要素を捉え切れていなかったのではという疑念がわき今の学び直しに至ります。 今の課題は味をきちんと感じ分けることです。 そのためには「引き算」(アルコールの味を消す等)が必要ですし、微妙な違いを拾える舌を育てるには経験が欠かせません。 その先にはこれまでとは違う愉しみ方ができるようになるそうです。
代表は銘柄だけでなく蒸留所にも明るく規模の大小や近年の再稼働まで詳しいです。 本場スコットランドだけでも152か所(2025年6月時点、SWA)あり、ほかにアイルランド、アメリカ、カナダ、日本が"5大"として有名で、近年はインド、台湾、イスラエルなども注目されています。 少なくともアイラ島の主要蒸留所である、ボウモア、ラフロイグ、アードベッグ、ラガヴーリン、カリラ、ブルックラディ、ブナハーブン、キルホーマン、アードナッホー、ポートエレンは押さえておきたい。 新設や復活の動きも続いており、せめて今の時代の知識だけは備えておきたいと思います。
愉しみ方は人それぞれだそうです。 自分に合った飲み方を選べばよいそうです。 それをできるようになるためにもまずは基本をしっかり押さえ少しずつ範囲を広げていこうと思います。