2022年11月24日 08:00
「何事も祭りの後には儲かるビジネスが待っている」、これは40年に渡る経営経験上確かに言えることです。
私が特許を武器にした事業戦略を繰り出したのが20年ほど前の話し、来るべく時代を先取りするように誰よりも早く特許を出願し事業に着手していました、その数90件以上で特許化したのが12件ありました。
しかし、結果的には一次的なブームは巻き起こるものの利益にはほとんど成らなかったという苦い経験を多数してきました。
その時に学んだのが「時期尚早」という事です、いち早く事業化するのは話題性もあってか業界ニュースなどにも取り上げられ時の人にはなります、しかし実際に儲かるのはそのブームが去った後に世のニーズに合わせて後から参入した大手企業なのです。
当然、特許抵触の問題も起きますが資金力にモノを言わせて特許権付きでの事業買収や特許の無効審判などを起こされてしまいました、多くの苦い経験を積んできた最近の私は次のブームを検知したら先ずは特許出願をする、これは以前と変わりませんがその後にちょっと工夫を凝らすようにしたのです。
特許出願と同時に自身で事業を起こすのではなく、組める相手を探して事業主体を大手企業に行わせるようにしたのです、大手企業は当然のこと組織で動きます、マーケティングリサーチから営業推進方法まで、そしてヒット戦略を充分に煮詰めてからブームを作り上げて行きます。
そのブームの作り方がもどかしいほどにじっくり慎重に、また充分なスケジュール感を持って行われます。
まずはブームを作り上げる、しかしこれは一過性のトライアル程度に考えているのです、そのトライアルを通して本格的な事業推進を組織力で進めていくのです。
当然、ブームを起こすとあらゆる企業が参入してきます、しかしこれは既に織り込み済みでむしろ無料の広告だと歓迎すらしています。
多くの企業が参入すれば必ず勝ち組と負け組が出てきます、その状況を冷静に見極めてから勝ち組の数社と事業提携し、そして一気に業界を形成していくのです。
上手くいかない人の多くはこのブーム(祭り)に踊らされる人、上手くいく人はブームの後を参入タイミングとして予め準備を行っている人ということになります。
SNSも同じこと、皆がブームに乗ってやっている間は静観するのが良いのかもしれません、ビジネスには程遠いブームに乗るだけの人が多数いますから。
そしてブームが去った後に残る人、これが本気でSNSを有効にビジネスに使える人なのです、だからその時に本格的に有効利用する人は勝ち組と自然に出会うことができるのです。
ブームに乗るは普通の人、儲ける人はブームの去った後をじっくり見極めてから参入する人ということです、しかも単独では行わずに組織力を持って行う、これは極めて重要な事項なのです。