2022年9月13日 08:00
「将棋を指す」というのは、将棋というゲームのルールに従って相手と「勝ち負け」を決めるということです。
これを「将棋をする」とは言いません、この「指す」と「する」の違いが重要です。
まず、将棋を指すためには将棋というゲームを知らなくてはなりません、各コマの動き、競技ルール、定石などを将棋を指す前にしっかり学びます。
学び終わっていざ将棋を指し始めるのですが、数手先まで考え相手の動きを読みながら守りを固め相手の「王将」を詰めに行きます。
このとき注目するのは盤上だけではありません、将棋とは取った相手のコマを自分のコマとして使えるのです、したがって自分の持ちコマと合わせて相手の持ちコマもしっかり頭に入れながら進めなくてはなりません。
更には将棋とはテクニックだけでは勝てません、これは競技全てに言えることですが重要なのは相手の心理です。
相手の心理を読みながら進め、またタイミングよく心理の裏をかいて混乱させることも重要です。
そして最も重要なのが盤上の状況や相手の心理をも含めた「対局観」、つまり正確な状況把握が行われなくてはなりません。
将棋で強くなりたければ多くの経験を得て定石や戦法を数多く覚え、そして大局観を読めるようにならなければならなりません。
コマの動きやルールをマスターしただけでは将棋は指せませんし勝てません、つまり「将棋を指す」というのは将棋を覚えて対戦することを言うのです。
これはビジネスの進め方や経営者としての成長の仕方ととても似ています、経営者のビジネス感覚も将棋の大局観と同じです、経験を積んで少しずつ成長していくものです。