2022年8月11日 08:00
人はどんなことに対して怖さや不安を感じるのでしょうか、実は怖さの本質は「未知なるもの」という存在に対してなのです。
子供の頃は共同生活・勉強・遠足と全ての経験は初めてのことばかりです、でも恐怖感というよりも興味が先に来ます、これは何故でしょうか?
そこにはなんの既成概念や既成情報が無いからに他なりません、つまり何らの既成情報が無ければ全てが無抵抗に受け入れられるのです。
仮に上に兄弟がいて「学校へ行くのが嫌だ」という話を聞いていたとしましょう、その場合は既得情報として「何で嫌なのか」という興味よりも恐怖や不安が先に現れます、そして無意識のうちに入学前から行きたくなくなってしまいます。
これと同様に、大人になって多くの経験をしてきているにも関わらず初めてのケースというものが多々あります。
そうすると、今までのそれに近い経験から容易に想像して「もしかして、**になるのではないか?」という不安が先に引き出されるのです。
話も聞かないうちに、よく調べもしないうちに、過去の経験から本当に良いものであっても色眼鏡で見てしまって敬遠さえするのです。
これとよく似た話で食べ物の好き嫌いがあります、一度不味いものを食べてしまうとその食材そのものをまずいと認識してしまって嫌いになります。
調理方法や鮮度によって味が全然変わります、本来なら自分が大好きな物に変わるかも知れないのにです。
この過去の経験からくる偏見を心理学では「刷り込み」と言います、「トラウマ」もその現象の一つです。
10あるうちの1を知って、残りの9も同じものであると経験もしていないうちに先に判断をしてしまうのです、これを行っているうちは本当の真実は永遠に得ることができません。
一度失恋をしたら怖くて付き合うことができませんか?
数十億分の1人を知って残りの数十億人を同じだと考えますか?
不安だったら自ら積極的に経験して克服するのが尊いのです、起業を志した人はチャレンジ精神が無ければ止めた方がよいです、この先全てが「見えない存在」のものばかりですから。
「リスクも不安も全て自分に取り込み愉しむ」、このくらいの余裕と器が揃って初めて大事を成せるのです。