
代表の本丸の庭で旺盛に咲いています。
春の訪れを告げる代表的な花木の一つで、しだれた枝に真っ白な花が降り積もる様子は名前の通りです。
樹高は1〜2mほどと人の背丈と同じか少し低いくらいのサイズ感にまとまる落葉低木です。
根は細かく枝分かれしたひげ根が比較的浅い位置に広く張り、非常に強健で生育旺盛なので環境に馴染みやすくとても丈夫です。
成長すると地際から新しい茎が次々と発生しこんもりとした株立ち状の樹形になるのが特徴です。
太い一本の主幹を持たずに細い幹が群生する形をとり、古くなった樹皮が成長とともに薄く剥がれ落ちる独特の風合いも楽しめます。
細く長く伸びた枝がゆるやかな弓状にしだれる姿は優雅で、葉は柳を小さくしたような細長く先が尖った形で、秋には緑色から黄色さらに赤色へと鮮やかに色づく紅葉も見応えがあります。
直径8mmほどの小さな純白の5弁花が枝が見えなくなるほどびっしりと密集して咲き誇り、その姿は圧巻で桜の開花と前後して春の庭を華やかに彩ってくれます。
花の後には袋果(たいか)と呼ばれる小さな実をつけ、秋に熟して割れると中から微細な種子を風に飛ばしますが非常に小さいためあまり目立ちません。
名前の由来は、柳に似た枝に真っ白な小花が連なる様子を「雪」に見立てたものですが、散った花びらが砕けたお米のように見えることから「小米花(コゴメバナ)」という可愛らしい別名でも親しまれています。
学名:Spiraea thunbergii
分類:バラ科シモツケ属
開花時期:3〜5月

代表の本丸の水場の近くで頭が重たそうにも力強く咲いています。
草丈は20~40cmほどで地面からスッと立ち上がりますが八重咲きの花は頭が重くなりやすいため雨風で倒れないよう支えてあげたくなる愛らしさがあります。
地中の根は鱗茎(りんけい)と呼ばれる玉ねぎのような形の球根ですが、強い毒成分が含まれているためニラなどと間違えて口にしないよう注意が必要です。
球根から直接花茎(かけい)と呼ばれる茎が伸び、中がストローのような中空状で表面は滑らかな緑色をしており枝分かれせずに先端に花を咲かせます。
葉は厚みのある細長い帯状で白っぽく粉を吹いたような緑色が美しく球根から数枚が束になって袴(はかま)を履いたような姿で立ち上がります。
一番の魅力である花は一般的な一重咲きのニホンズイセンとは異なり、花びらが幾重にも重なる華やかな見た目が大きな特徴で中心の副冠や雄しべが花びらへと変化したもので、一本の茎の先に数輪から十数輪が房状に寄り添って咲きます。
白色の花びらに中心の黄色やオレンジ色が映えるものや全体が黄色い品種もあり、非常に強く甘い芳香で楽しませてくれます。
雄しべや雌しべが花びらになっているため種ができることは稀で基本的には球根が分かれることで増えていきます。
原産地は地中海沿岸で、シルクロードを経由して平安時代末期頃には日本に渡来したと言われており、その中での突然変異や品種改良によってこの豪華な姿が生まれました。
八重咲き水仙という名前は清らかで長寿な姿を「水辺にいる仙人」に例えた中国の古典からきていて、冬から春にかけて庭を凛とした気品で彩ってくれる植物です。
学名:Narcissus tazetta var.'
分類:ヒガンバナ科スイセン属
開花時期:12~4月

代表の本丸の石花壇に植樹され控えめに咲いています。
樹高は2~3mほどに収まる落葉低木で、根元から複数の茎が立ち上がる株立ちになりやすく、こんもりとした樹形を作ります。
剪定に強く好みの大きさに仕立てることも容易なため庭木としての人気も非常に高いです。
細かい根が多く発生し根元からは蘖・孫生え(ひこばえ:根元から生えてくる若芽)が出やすい性質を持っています。
移植には比較的強い方ですが太い根を切ると弱りやすいため植え替えの際は注意が必要です。
枝の最大の特徴は新しい枝に密生する細かい毛でビロードのような心地よい手触りがありますが、古くなった幹や太い枝の樹皮は不規則に縦に裂けて剥がれ落ち、色は暗灰色や紫褐色を帯びて渋い趣が出てきます。
葉は長さ4~7cmほどの楕円形で表面は葉脈に沿ってシワが目立ち枝に対して互い違いに生える互生(ごせい)です。
枝と同様に裏面や葉柄(ようへい)には綿毛が多く全体に白っぽく見え触るとフワフワしています。
葉が出るのと前後してサクラに似た素朴で愛らしい花を咲かせます。
花柄(かへい)がほとんどなく枝に直接張り付くようにビッシリと咲くのが特徴で、色は白や淡い紅色花径は1.5~2cmほどの一重咲きです。
病害虫に強く1本でも実がなり6月頃には直径1cmほどのツヤツヤと輝く球形の実が熟し、果肉は柔らかく甘みと程よい酸味があり生食できるサクランボのような味わいです。
一般的な赤実のほか実が白く熟す「シロミユスラウメ」という品種も存在します。
名前の由来は枝を揺すると実が落ちる「揺すり(ユスラ)」からきた説や朝鮮語の呼び名が訛(なま)った説があります。
中国などが原産で江戸時代初期に渡来したと言われており、漢字では「梅桃」や「山桜桃」と書きウメのような花とモモのような実を併せ持つ姿を表現しています。
学名:Prunus tomentosa(または Cerasus tomentosa)
分類:バラ科サクラ属
開花時期:3月~4月

代表のオフィスの庭でいつの間にか群生するような勢いで生えてきました。
草丈1〜1.5mで夏に向けて急速に成長し大人の背丈ほどになり、群生すると人が隠れてしまうほどの藪を作る草本です。
非常に生命力が強く地下茎(ちかけい)を伸ばして繁殖し一度根付くと除去するのが難しい植物で、冬になると地上部は枯れますが根は越冬し春になると再び芽を出します。
茎は直立し緑色で若い茎には短い毛があり根元は少し木質化して硬くなることがあり、靭皮(じんぴ:茎や根の表皮のすぐ内側にある組織)の部分に非常に強靭で良質な繊維を含んでいて、衣服や紙の原料として利用され古くから日本人の生活に深く関わってきました。
道端や空き地で背高く伸びているのをよく見かけ、現在は単なる雑草として見過ごされがちですがますが、実は日本の服飾文化を支えてきた重要な歴史を持った高級織物の原料になる非常に優秀な繊維植物でもあります。

葉は卵のような形の広卵形で長さは10〜15cm、縁には粗い鋸歯(きょし:ギザギザ)があり葉の裏が白く裏面に綿毛が密生していて、茎に対してて互い違いに生える互生(ごせい)です。
花は一つの株に雄花(おばな)と雌花(めばな)の両方がつく雌雄同株(しゆうどうしゅ)で、茎の上部に雌花序(めかじょ)がつき白っぽいもじゃもじゃとした糸状のものが集まり、茎の下部に雄花序(ゆうかじょ)がつき白緑色の小さな花が房状につきます。
花粉は風に乗って運ばれる風媒花(ふうばいか)です。
花が終わると倒卵形の非常に小さな実(そう果)をつけますが全体的に毛がありあまり目立ちません。
名前の由来は「カラ(殻 又は 空)」と「ムシ(蒸し)」から来ているという説が有力で、茎を蒸して皮を剥ぎ繊維を取り出す工程を指しています。
別名で「マオ(真麻)」と呼ばれますが、本物の優れた麻という意味です。
日本最古の繊維作物の一つで綿が普及する江戸時代以前は庶民の衣類(越後上布などの原料)の主要な素材であり、かつては畑で栽培されていた名残で人里周辺や河川敷で多く見られます。
学名の変種名にある「nipononivea」は「日本の雪のように白い」という意味で葉の裏が白いことに由来していると考えられます。
もしかして、化粧品のニベアは「nivea(ニベア)=雪のように白い」からきているのでは・・・。
イラクサ科ですがイラクサのように触っても痛みやかゆみが出る刺毛(トゲ)はありません。
学名:Boehmeria nivea (var. nippononivea)
分類:イラクサ科カラムシ属
開花時期:8月〜10月

代表の本丸の蔵跡周辺に品よく自生している多年生常緑草本植物です。
樹高は3~5m程度で竹の中では中型から小型の部類です。
地下茎は地中を横に這うように広がる性質があり繁殖力が旺盛で放っておくと周囲に広がっていくため注意が必要です。
最大の特徴である茎(竿)は春に出たばかりのタケノコや若竹のうちは緑色をしていますが、夏から秋にかけて徐々に黒い斑点(シミ)が現れ始め1~2年ほどかけて全体が紫がかった漆黒へと変化していきます。
この美しい黒い茎は乾燥させても色が褪せにくいため古くから建築材や家具、工芸品などの材料として重宝されてきました。
節からは2本の枝が伸び茎と同様に黒く変化して非常に風情があります。
葉は長さ6~12cmほどの細長い形状で濃い緑色をしており、黒い茎との鮮やかなコントラストが長く愛されている理由の一つで、常緑性のため冬の間もその美しい色彩を楽しむことができます。
花が咲くのは非常に稀でその周期は60~120年に一度と言われるほど珍しく、もし開花した場合は4~5月頃にイネ科特有の地味な花をつけますが開花した竹林はそのまま枯れてしまうことが多いです。
4月下旬~5月頃に顔を出す新芽(タケノコ)は少しアクがありますが食べることもできます。
中国原産で日本には古くから渡来したと言われておりそのシックな佇まいは古来より貴族や茶人に愛され、現代では和風庭園のみならずモダンな住宅の目隠しやインテリアとしても非常に人気が高い植物です。
学名:Phyllostachys nigra
分類:イネ科マダケ属
開花時期:4~5月(極めて稀)