
世界中で愛され、その優雅で美しい花姿と甘く濃厚な香りが特徴の誰でも知っている植物。
代表の本丸の庭やオフィスの裏に突如芽生え、可憐に咲いています。
球根植物で鱗片(りんぺん)が重なり合ったような独特な形をしていて食用になる品種もあります。
茎は紫赤色を帯び高さが2m近くになるものもあり、平滑又はパピラ(乳頭状の突起)があります。
葉はまばらにつき、線形から狭披針形です。
花の形は、ラッパのような筒状、花びらが大きく反り返る反転、花びらの基部が透けて見える盃状などがあり、咲く向きも、上向き、横向き、下向きと多様です。
白、ピンク、黄色、オレンジ、赤など多彩な色があります。
特に、カサブランカなどのオリエンタルハイブリッドは、その豪華さと香りで人気です。
花びらは6枚に見えますが、外側の3枚は萼(がく)が花びらのようになったもので、内側の3枚が本来の「花びら」です。
日本には、ヤマユリやササユリ、テッポウユリなどが野山に自生しており、古くから愛され、庭植え、鉢植え、切り花に加え、ゆり根を食用にするなど、さまざまな楽しみ方があります。
晩夏に咲くタカサゴユリは台湾原産ですが、日本の道端などで旺盛に繁殖しているのをよく見かけます。
ユリはすべての部分(花、葉、茎、花粉、花瓶の水など)に毒性があり注意が必要です。
学名:Lilium
分類:ユリ科ユリ属
開花時期:5~8月

春先に大きな紫色の花を咲かせることで知られる中国原産の落葉低木で樹高は3~5mほどです。
代表の本丸の庭ではしなやかな姿で我々を迎えてくれます。
一般に「モクレン」という場合、このシモクレンを指すことが多いです。

花は外側が濃い赤紫色(紅紫色)で、内側が淡い紫色または白色の大型で上品な花を咲かせ、やや筒状の鐘形で上向きに半開し、多少の芳香があります。
花被片(花びらと萼の総称)は9枚あり、外側に小さいものが3枚、内側に花弁状のものが6枚あります。
葉が展開する少し前、または同時に開花し、同じモクレン属のハクモクレン(白木蓮)よりも開花時期はやや遅めです。
主幹がなく根元から多数の小幹が増える「株立ち」になることが多いです。
葉は互生し、倒卵形または卵状楕円形で、長さは8〜20cmほどで、葉の縁が波打つのが特徴の一つです。
果実は袋果が集まった集合果で、10月頃に褐色に熟します。
元々は観賞用ではなく漢方のために植えられ、開花前の2~3月頃につぼみを採取して日干ししたものを辛夷(しんい)という生薬で蓄膿症や頭痛に効能があります。
欧米ではツバキ、ツツジとともに三大花木とされており、世界でもポピュラーな花木の一つです。
また、地球上で最古の花木といわれており、1億年以上も前の恐竜時代の白亜紀の地層からモクレンの仲間の化石が発掘されています。
学名:Magnolia liliiflora
分類:モクレン科モクレン属
開花時期:4~5月

葉は根元から生え長い柄があり卵円形から広卵形です。
細長い茎が地面を這うように伸びところどころで根を下ろして広がり、この様子から「ジシバリ(地縛り)」という別名もあります。
高さ8~15cmほどの花茎を伸ばしその先に直径2~2.5cmほどの黄色い頭花を1~3個つけ、タンポポのような形ですべて舌状花(ぜつじょうか)からなります。
果実は紡錘形で先端が細長いくちばし状になり、白い綿毛の冠毛がついて風で遠くまで運ばれます。
日本全国、朝鮮半島、中国に分布し、日当たりのよい山野や里山など比較的乾燥した場所に生え、岩場でも生育する生命力の強さと葉や茎に苦みがあることに「岩苦菜(イワニガナ)」の名前の由来があります。
学名:Ixeris stolonifera A.Gray.
分類:キク科ニガナ属
開花時期:4~6月

代表の本丸の敷地の隅にある樹高がやや大きめの柿の木。
釣鐘のような形をした大きな品種で一般的なもので300g〜400g、大きいものだと500g以上になることもあります。
渋柿の一種でそのまま生で食べることはできませんが、青果用は渋を抜いてから市場へ出荷されます。
不完全渋柿なので、干し柿にすると糖度が高くなりこってりとした味わいになります。
実は10月下旬から11月にかけて収穫されます。
名前の「百目」とは「百匁(ひゃくもんめ)」からついたといわれ、その通り100匁(375g)ほどの重さがあり、大きいものでは500gほどにもなります。
百目柿は各地で古くから栽培されてきた歴史があるため、地域によって様々な名前で呼ばれていますが、これらは品種的には同じ「甲州百目」になります。
岐阜県美濃加茂市蜂屋町などの蜂屋柿(はちやがき)、干し柿の「堂上蜂屋柿」の原料としても知られます。
ヘタを下にして置いた形が富士山に似ていることから愛媛県などで呼ばれている富士柿(ふじがき)。
関西地方(奈良、京都など)での名称の江戸柿(えどがき)。
関西地方(特に京都の市場)で渋抜き処理をされたものの代白柿(だいしろがき)。
学名:Diospyros kaki
分類:カキノキ科カキノキ属
開花時期:5~6月

樹高は1~2mほどになり大きな手のひらのような葉が美しいシルエットの常緑低木で日陰でもよく育ち晩秋に花を咲かせます。

葉は光沢のある濃い緑色で直径30cmにもなり通常は7〜9裂に深く切れ込んでいて、この葉の形が天狗の羽団扇に似ていることから別名「テングノハウチワ」とも呼ばれます。
花は白い小さな粒が集まって球状になり房状に他の植物が少ない晩秋の11月から12月に咲き庭に華やかさを添えてくれるのでとても重宝されます。
花の後には黒い小さな実をつけ冬の庭のアクセントとなり野鳥の餌にもなります。
非常に丈夫で日陰や半日陰でも元気に育ち耐寒性も高いためとても育てやすい植物ですが、葉や茎にはサポニンという成分が含まれ、人間やペット(特に犬や猫)が大量に摂取すると軽い中毒症状を引き起こす可能性があります。
名前のヤツデ(八手)の由来は、葉の切れ込みが手のように深く切れ込みが本来は八つあるわけではありませんが「八つ」に分かれて見え、「八」が「数が多い」ことや日本で縁起の良い数字とされる「末広がり」の縁起の良い数字であることからのようです。

日陰にも強く半日陰や日陰の庭でも元気に育ち病害虫にも強く手間のかからないなんとも優秀な植物です。
代表の本丸の敷地入口と玄関脇には旺盛に広がっております。
学名:Fatsia japonica
分類:ウコギ科ヤツデ属
開花時期:11~12月