「運命波学」の気質は、6つの「元素」で表されていることを前回までにお話しました。
ここで、6つの「気質」は「波」の要素に当てはめると下記の図のようになります。

上図のそれぞれの気質の「波」(波図形)の位置は以下の要素を持ちます。
「水気(すい)」は、波の「谷」と「下り」という2つの要素を持つ。
「木気(もく)」は、波の「谷」と「上り」という2つの要素を持つ。
「波気(なみ)」は、波の「谷から山」の中間点、つまり変化点。
「火気(ひ)」は、波の「山」と「上り」という2つの要素を持つ。
「金気(きん)」は、波の「山」と「下り」という2つの要素を持つ。
「土気(つち)」は、波の「山から谷」の中間点、つまり変化点。
さて、これらの「気質」は「波」のそれぞれの位置に適当に当てはめたのではありません。
これらは、「五行思想」と「陰陽思想」からなる、「易のアルゴリズム」から生まれたものです。
詳しくは、書籍「運命波学・概論」で説明していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
実は、この気質のアルゴリズムの発見こそ「運命波学」誕生の原点だったのです。
「五行思想」の謎を解いているときに、突如として頭に「波」の模様が浮かび上がり、その性質と「五行思想」の「元素」と「易によるアルゴリズム」が見事に一致したとき、震えが止まらなかったのを今もなお鮮明に記憶しています。
「運命波学」の気質は「五行思想」の5つの元素である「木・火・土・金・水」に「波」を加えて6つです。
これは惑星名ではなく、あくまでも「気質」においては「元素」として捉えています。
前回は特殊な元素である「波」について説明しました。
今回は、その他の五行とも関連する5つの元素について簡単に説明します。
「水」は説明の必要もなく液体です、しかし探求すると「水」は実に特殊な性質を持つ液体なのです。
液体は形を持ちません、気体と共に自由性もあります、また生命の起源は水の中で生まれました。
「木」は植物や草木を想像しますが、他の「元素」を見てください、「木」だけが「生命体=成長するもの」なのです。
「木」をもっと広義に捕らえて、「生命体」ということで「運命波学」では考えています。
「火」は固体・液体・気体というような物質ではありません、しかし明らかに存在しています。
「火」は燃焼と言う化学反応によってもたらされます、また他の物質と実に密接な関係があります。
「金」は金属、つまり固体を表します、しかしこの「金属」は固体でありながら「自由電子」を獲得した為に実に面白い性質を持った「変貌できる個体」なのです。
「土」は「土壌」を表します、この「土壌」とは生命維持には欠かせない存在なのです、つまり他の「元素」を生んだり影響されたりと元素間の関係性の中心にある「元素」です。
このように「運命波学」では「五行思想」の5つの元素に加えて宇宙規模で考え「波気」を加えた6つの「元素」をそれぞれに存在する物質の個性を綺麗に分けて表しています。
古代中国で生まれた「陰陽五行思想」、それは見事に地球に存在する物質を5つの全く異なる個性に置き換えたのです。
私はこれに気が付いたとき、身震いするほどの興奮に包まれたのです。
そして「元素」を正確に知ることこそが、「気質=個性」を知る上で重要なことであると判ったのです。
「運命波学」では、それぞれの「気質」の「元素」としての特徴、そしてそれぞれの「気質」が「波」(波図形)のどの位置に当り、それはどのような特徴を示すのかということで「気質」の特徴を示しています。
「運命波学」では、個性の基本は「気質」に在ると解いています。
多くの占術ではまず、何時が吉で何時が凶かという「運勢リズム」に重点を置いています。
しかし「運命波学」では、あくまでも基本は「気質」にあります、また「運命波学」は運命を研究する学問であり単純な占術ではありません。
さて、ここで「気質」とはすなわち「個性」を指しています。
孫子兵法の最も基本思想に「彼(相手)を知って、己(自分)を知るは、百戦して危うしからず」とあります。
これは「良好なる人間関係には、双方の個性を知ることが肝要」とも読み取れます。
現代では、世界の成功者であるビル・ゲイツや孫正義氏などもこの兵法の教えを遵守していると言われています。
まず自分はどのような性質を持っているのか、冷静に知って良好なる人生に生かしてほしいと思います。
「運命波学」の「気質」は「五行思想」の5つの元素である「木・火・土・金・水」に加えて「波」の6つです。
これらは、あくまでも元素として捉えています。
ここで、「波」という元素については、「五行」には無く特殊な「気質」ですので、予め説明しておきましょう。
この宇宙に存在する全ての物質は、目に見える見えないものを含めて全てが素粒子から成り立っています。
同じ陽子(素粒子であるクオークの組み合わせである複合粒子)、中性子、電子の数によってあらゆる物質が生成されます。
そして、素粒子は「粒子」としての性質のほかに「波」という性質を持っています。
素粒子は、この粒子としての物質的なものと「波」という「振る舞い」が在って、はじめてこの世に存在しているのです。
「運命波学」でいう「波」という元素は、このように「目に見える物質として存在するのでなく、見えないが存在は確かにそこに在る」という定義で扱っています。
具体的には「気体」として扱っていますが、空気や何も無い空間も「波」の性質としています、人間で言えば思考や心であり、それを司る脳そのものは「土」の気質としています。