2023年5月26日 07:00
陰陽の関係で生命体を考えるとき、植物と動物の関係を外すことはできません。
植物から動物が進化したと考えている人もいるかと思いますが、実は植物と動物は同時に地球上に誕生しました。
太古の地球に最初に発祥した生命体は「古菌類」です、そこから「真正細菌」が進化しました。
その「真正細菌」から進化して「真核生物」が誕生するのですが、この瞬間に植物と動物が同時に2つの生命体に分割して進化していったのです。
「真核生物」から葉緑素を体内に取り込んで、外気である二酸化炭素から炭素成分を取り込むことで成長させようと進化したのが植物です。
動物はもっと積極的で、それまでの「真正細菌」などの天敵であった細胞を破壊する毒素である酸素を、逆にエネルギー代謝の媒体として活用できる機能を獲得しました。
面白いことに、こうして一つの祖先から分かれた植物と動物は互いに互いのエネルギー元を補填し合うという陰陽の関係になっているということです。
つまり植物は二酸化炭素を取り込んで酸素を吐き出し、動物は酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出しているのです。
植物と動物は発祥の時点で既に2つで一つの関係だったのです。
人間も多くの花や樹木を身の回りに置くことで癒されるのは、至極当然の事なのです。
心身のバランスを取るために、人間は常に植物を身の回りに置く事が重要な要素になっているのかもしれません。
事実、これは実験によっても実証されています。
特に欧米企業では積極的にオフィスに観葉植物を置いています、普段は意識しないところで人間のDNAは植物によって癒される事を知っているのです。
このように植物と動物は切っても切れない関係にあるのですが、共通する性質が見て取れます。
それは恒常性機能の一種なのですが、共に「予めDNAによって生まれ持って形が仕組まれている」ということです。