「話す」talk / speak / tell / say の違い
2024年5月14日 09:00
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
今日は「話す」「言う」の talk, speak, tell, say の違いについてまとめました。
talk
複数人で言葉のキャッチボールをする状態を示す「話す」です。
■ Let's talk about our weekend plan!「週末の予定について話そう!」
■ Can we talk now?「少し話せる?」
speak
talkとの違いは、聞き手がいるいないに関係なく言葉を声に出している状態を示す「話す」です。講演会などで話す様子や、基本的には「音を出す」という意味から、speak Japanese(× talk Japanese)と言ったように "言語"を話すという意味のときに使われます。またビジネスシーンで talk の代わりに使われることが多く、speak を使うことで"真面目な話をする"というニュアンスを含み、"フォーマルさ"が伝わります。大統領の演説などでも I speak to you! と言っているのを耳にします。
■ She speaks five languages.「彼女は五か国語話せます。」
■ He will speak about Love at tomorrow's lecture.「明日の講演会で彼は愛について話します。」
■ I would like to speak to Mr Tanaka.「田中さんとお話したいのですが。」
※ talk も使えますが speak の方がビジネスシーンでは自然で、ネイティブは speak をよく使っているようです。
say
発言した言葉や内容にフォーカスが置かれます。セリフや言葉を引用するときにも使われます。
■ Please say hello to her.「彼女によろしく伝えてください。」
■ I said "No".「私は"ノー"と言いました。」
tell
相手に必要な情報を伝えたり教えたりすることにフォーカスが置かれます。「命令する」という意味でも使われます。teach「教える」と混同しがちですが、teachは教科や知識を教えるというニュアンスがあり、先生と生徒の関係で使われるのが一般的です。必ず伝える相手がいることが前提なので tell+人が基本形です。
■ Could you tell me your phone number, please?「電話番号を教えていただけますか?」
■ My boss told me to finish them by noon.「上司はそれらを昼までに終わらせるように言った。」
■ I can tell.「私には分かる。」
※ 確信しているという意味合いの定番フレーズです。tell+人の基本形で使われない場合は「分かる・気づく」という意味になります。