ネイティブ同士の会話ではビジネスでも日常でもイディオムや慣用句が実によく飛び交っています。教科書では習わないので、ネイティブ同士の会話についていけないと感じる原因の1つでもあると思います。
今日はよく使われるイディオムをいくつか紹介したいと思います。
smarty-pants →「知ったかぶりな人」
思い上がったり、賢さをアピールしようとする人という意味で使われます。
people person →「人当たりの良い人」
社交的で協調性がある人、人付き合いの良い人というポジティブな意味で使われます。
face the music → 「報いを受ける」
自分の言動が招いた(悪い)結果を認め、潔く受け入れるという意味になります。
rules of thumb →「経験則」
例えば麺を茹でるときに油を入れればくっつかない、風邪の時にはたくさん水を飲むなど、科学的ルールはないけれど多くの人の経験に基づいた実用的な方法、一般的なおすすめの方法という意味で使われます。
直訳すると「親指のルール」で語源は諸説あるそうですが、ニュースの記事やビジネスの場面でもよく使われる慣用句です。
find my feet →「(新しい環境に)慣れる」
新しい環境や状況に対応できるようになったという意味で使われます。ここから派生して「自信がつく」「1人前になる」という意味でも使われます。
in a nutshell →「要するに」
ナッツの殻に詰まっているさまを表し「要するに」「まとめると」という意味になります。アカデミックな文章でもよく使われる身近なイディオムです。
イディオムや慣用表現はとてもたくさんありますが、少しずつ暗記していくことでストレスなく会話ができるようになりますので楽しんで覚えていきましょう!
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
日本語でも「郷に従おう。」「天命を待とう。」などの、ことわざの一部を使った独特の言い回しがあるように、英語でもよく使われる共通の表現があります。今日はビジネスでも日常会話でもよく聞くことわざフレーズをいくつかピックアップしました。
Don't count your chickens before they hatch.
卵がかえる前にひなを数えるな→捕らぬ狸の皮算用
A: Sales this month are strong. They're right there.「今月は売上が順調だよ。もう一歩で契約がとれそう。」
B: Don't count your chicken! 「捕らぬ狸の皮算用しないでね!」
The early bird gets the worm.
早い鳥はミミズを捕まえる→早起きは三文の徳
そこから派生して、early birdは「早起きな人」または「早めに行動する人」を表します。
I'm not a early bird.「私は朝型人間じゃない。」
※それと逆に夜型の人をNight owlと言ったります。
Are you an early bird or a night owl?「朝方ですか、夜型ですか?」
The grass is greener on the other side of the fence.
塀の向こう側の芝はいつも青い→隣の芝生は青い
以前、同僚がこのように使っていました。↓
"I've seen the other side of the fence, but I realized that it wasn't always greener there as much as I thought it would be."
「隣の芝生が青く見えていたけど、思ったほどいつも良いとは限らないということに気づいた。」
Actions speak louder than words.
行動は言葉よりも雄弁だ→言葉でなく行動で示しなさい
A: I'll make it up to you. I promise.「かならず埋め合わせするから。」
B: Don't promise me anything. Actions speak louder than words.「言葉ではなく行動で示して。」
The apple doesn't fall far from the tree.
リンゴは木から離れたところから落ちない→「親を見れば子がわかる」
ネガティブな意味でつかわれるので、わざとappleをorangeにしてThe orange doesn't fall far from the tree.として強調したり、appleをさまざまな単語に変えて使われたりします。
Haste makes waste.
急げば無駄が出る→急がば回れ
Easy come easy go.
得やすいものは、失いやすい
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
英語圏では"have got"を頻繁に耳にします。意味は"have"とまったく同じです。
Do you have a pen? ではなく、Have you got a pen? と言う人もいるほどに、have got はネイティブたちにとって自然な口語表現になっています。
イギリス人の同僚は「特にこれといった理由はないけれど、have単体で使うよりも、have gotで使う方が多い。」と話していました。
2つの意味はまったく同じですが、have gotの使い方には少し特徴があります。
■ have gotは、have+動詞の現在完了形と間違えられやすいですが、現在完了形ではありません。
■ I have got「アイハヴゴット」や He has got「ヒーハズゴット」ではなく I've got「アイヴゴット」や He's got「ヒーズゴット」というように、省略形で書いたり話したりするのが一般的です。
■have gotは現在の状態を表す表現のため、過去形で had gotというような使い方はできず、現在形のみで使われます。
~~ have got を使ったフレーズ~~
① I've got a few errands to run.→「ちょっと用事があるんです。」
errand は銀行やスーパーに行ったり、近場で済ませる日常生活のちょっとした用事や雑用という意味です。
errand と比較して家の中で済ませる家事を chore といいますが、家事のことも errand を使うネイティブも結構いるように思います。様々な場面で使える便利なフレーズです。
run errands は「ちょっとした用を済ませる」という意味のイディオムです。
② I've got your back.→「私が付いてるから」
I'm in your corner.も同じ意味で、どちらも定番のフレーズです。
③ You've still got it.→「まだまだいけるね。」
腕はさびてないねという決まり文句です。
④ He's got the skills to pay the bills.→「彼は有能だ。」
請求書を払えるスキルがある=それで食べていけるほど有能だと褒めるときのフレーズです。skillsとbillsで韻を踏んでいます。
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
track と聞くと、「トラッキングする=追跡する」という意味くらいしか思い浮かばない馴染みの薄い"track"という英単語ですが、英語圏ではこのtrackという単語をよく耳にします。
今日はよく使う表現をいくつかご紹介します。
① on track→「順調である、軌道に乗っている」
■プロジェクトの進捗を聞かれて、
A: How is everything?「調子どう?」
B: We're on track so far.「今のところ順調です。」
■料理を教わっている場面で、
A: This is how to clean a fish.「魚はこうやって開きます。」
B: Let me try. Well.., am I on the right track?「やってみます。えっと・・これで合ってる?」
■最近やる気がしないという相手に、
A: I've been slacking off recently.「最近さぼり気味で。」
B: I know that you can get back on track.「あなたならまたうまくやれるよ。」
② get off the track→「本題から外れる」
■会話が弾んで話がそれていると気づいたときのひとこと、
I think we're getting off the track.「本題からズレてきたね。」
③ down the track→「将来」
■I believe that I would be successful down the track.「私は将来、成功すると信じています。」
■If I let go of this desk now, I would be regret someday down the track.「今この机を手放したら、私はいつの日か後悔するだろう。」
④ lose track of ~→「忘れる」「見失う」
/keep track of~→「記録する」「(注意深く)経過を追う」
■You lose track of time when you're having fun.「楽しいことをしているときは時間を忘れてしまいます。」
■I lost track of how much I spent for cloths last month. 「先月、服にいくら使ったか忘れました。」
■I keep track of calorie intake everyday.「私は毎日、摂取カロリーを記録しています。」
■We need to keep track of industry trends.「業界の動向を追う必要があります。」
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
take a chance! と聞くと「チャンスを掴め!」と思う方も多いのではないでしょうか。
chance は好機・可能性という意味がありますが、リスク・冒険・危険という意味もあり、
take a chance の場合には「リスクや危険を承知の上でなにかをする、リスクを冒す、一か八かやってみる」というネガティブな意味で使われることの方が多いです。
ネイティブはよく
"I'm taking a chance on~."という使い方をします。
I'm taking a chance on him.「彼に賭けている。」
I decided to take a chance on this project.「このプロジェクトに賭けてみることにした。」
他にも、
I don't wanna take any chances.「リスキーなことはしたくない。」
Let's take a chance.「一か八かやってみよう。」
She took too much chances.「彼女は危険を冒し過ぎだ。」
では実際に「チャンスを掴め」というポジティブなニュアンスを確実に伝えたいときはどうすればよいでしょうか。
こんなフレーズがよく使われていました。
Don't miss that opportunity.「機会を逃さないで。」
Take advantages of it.「メリットを受け取って。」
Seize a moment.「その時(一瞬)をつかんでものにして。」
ぜひ参考にしてください。
~~ take を使った定番フレーズ5選~
① Can we take a rain check?→「ぜひまた別の機会でいい?」
誘ってくれて嬉しいしとても行きたいんだけれどどうしても都合がつかなくてごめんねと伝えたいときや、どうしても急用が入ってしまっていけなくなってしまってごめんねと伝えたいときによく使う定番フレーズです。
また誘いますねと言いたいときは、
→ I'll give you a rain check.
また誘ってねと言いたいときは、
→ Please give me a rain check.
② I can take care of it.→「面倒みます。」「任せてください。」
A: Do you need any help?「手伝いましょうか?」
B: No, but thanks. I can take care of it.「大丈夫です、ありがとう。対処できます。」
③ Take it easy.→「気楽にいこう。」「落ち着いて。」
別れ際にまたね、という時にも使うことがあります。
A: See you.「じゃあね」
B: Take it easy, man.「うんまたね」
④ Let's take a break→「ひとやすみしよう。」
⑤ Take your time.→「ごゆっくり。」「焦らないでいいよ。」