2024年8月 6日 09:00
ある程度のレベルまで英語が上達したころ、簡単な文章なのになぜか口から言葉が出てこない、という壁にあたって伸び悩んでしまったことがあります。
日本語をそのまま英語にするとナチュラルな英語にならないときがあることがなんとなくわかってきたころで、その違和感でスムーズに言葉に出なくなってしまったのです。
日本語をそのまま英語にすることに慣れている私たちは、例えば以下のようなときどんな英文が浮かぶでしょうか。
例1.
友達があなたをワッと驚かせました。「あーびっくりしたー!」と言いたいとします。
"I was surprised!" が浮かんだかもしれません。
よりナチュラルなのは、"You surprised me!" です。
例2.
お店の前を通りかかった時、ウィンドウ越しにずっと欲しかったカバンがあることを発見しました。そして「このお店にあのカバン、あるー!」と独り言でつぶやいたとします。
"There is the bag in this shop!" と浮かんだでしょうか。
ネイティブは、"This shop has the bag!" と言うと思います。
日本語をそのまま英語にして、習ってきた文法に当てはめようとすると、まず主語の時点で違ってきます。
主語になにをとるかが決まれば、おのずと次に続く英文が口から出てくるようになりました。
主語を瞬時にイメージできるように以下の2つを意識して練習しました。
1.英文のパターンを意識しながら多読やリスニングをする
たくさん読んだり聴いたりしていると、だんだん英文のパターンみたいなものがわかってきます。
2. 主語(S)がいったい、どうした(V)のか、をはっきりさせて英文にする
「明日友達と焼肉行ったあと、家で観戦するんだ、野球。いつものパターン。」
例えばこれを聞いたとき、日本語ネイティブは意味がわかると思います。話し手とその友達は、焼肉食べた後に家で野球観戦をする。そしてこれがいつものパターンなのだと。
でももともと英語ネイティブの日本語学習者にとっては、主語や目的語がないので上級レベルでないと理解するのが難しいと思います。
「明日、(私は私の)友達と(焼肉屋で)焼肉(を食べに)行ったあと、(私たちは)家で(野球を )観戦するんだ。(これは)いつもの(私たちの)パターン(です)。」
英語のように主語や目的語などをきちんと入れて並べるとこうなりますが、逆に不自然な日本語になりますね。
日本語と英語ではそもそもこれだけ違いがあるのだと知ったうえで英文を組み立てることが大切です。
自分の出来事を話すときも、まるで第三者がスクリーンに映しだされている状況を説明しているかのような目線で、明確な英文を作る練習をするととても良いと思います。
ある程度勉強してきたのに実際の会話になると言葉に詰まってしまう方や、勉強に伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてください。