2024年8月 1日 09:00
前回の続きです。
日本語にはない概念のひとつに、英語には極限形容詞と呼ばれる程度が変えられない形容詞があります。
すでに extremely / very の強意が入っている形容詞や、善悪・正誤・完全不完全・可能不可能のように0が100かの両極にある形容詞、1つしかないような形容詞がこれにあたります。
すでに very の意味を 含んでいるので very で修飾できない形容詞です。
× very huge
× very tiny
× very correct
× very fantastic
例えば big と small で程度を段階で見ると以下のようになります。
huge と tiny が、これ以上程度を変えられない極限形容詞です。
極限形容詞の例
freezing, boiling, awful, dead, alive, true, false, unique
など
very を使わない①も合わせてご参照ください。
very の代わりに使われる副詞
absolutely, completely, totally, really, incredibly, quite
など
very を使わない②も合わせてご参照ください。
間違えやすい形容詞!
delicious, unbelievable, magical, right, wrong, great, amazing, excellent, wonderful, perfect, imperfect, possible, impossible など
× It's very delicious!「すごく美味しい!」
→ ○ It's really delicious!
× You're very wrong.「あなたは完全に間違っている。」
→ ○ You're totally wrong.
× This is very amazing.「これは非常に素晴らしい。」
→ ○ This is incredibly amazing.
× That's very perfect.「とても完璧だ。」
→ ○ That's completely perfect.
× It's very possible.「絶対に可能だ。」
→ ○ It's absolutely possible.
etc.
very が使われることもある?
カナダに住んでいた時、"This is very huge." と話すネイティブがいました。
"very huge" は文法的に合っているのか?尋ねたところ、あまり一般的ではないのは確かだけど、使ってもいいと思うけど・・?深く考えたことないなぁ?くらいな様子で答えてくれました。
ネイティブはいちいち極限形容詞がうんぬんとかは考えていません。無意識に副詞を使い分けているのです。言葉は生き物なので、文法的には違っていても口語では使われることはどうしてもよくあることです。
"極限形容詞" で検索するとたくさん出てきますので、副詞と合わせてフレーズごと暗記しましょう!