改修工事中にまた棟梁から電話があります。
「外から取っている換気扇の電気配線はどうする?」
最初はどこの話をしているのかわかりませんでした。
通常、内部の配線は内部で完結します。
しかしながら、歴史あるこの建物において、設計時にトイレの換気扇を付ける仕様ではなかったのか又は工事の途中で換気扇を付ける仕様変更をしたのかわかりませんが、外部コンセントから内部の換気扇の電源を取っています。

このトイレは一体的空間の一部になるため、換気扇は撤去し器具がついていた穴は塞ぐことに。
当時の裏技を垣間見ました!
実はこの改修建物、トイレが3つあります。
母屋に1ヶ所、別館の1階に1ヶ所、別館の2階に1ヶ所。
母屋側は一体的な何もない広い空間にするので、母屋のトイレは撤去です。

また、代表からは、排水管から臭気が出てこないようにしっかり蓋をするよう指示が。
臭気や虫が出てこないよう水道屋さんに防臭キャップ等で配管を封鎖していただくよう伝えます。
水道屋さんもよくわかっているので、この辺の工事はお手の物です。
工事が進んでいきますが、とりあえず判断に迷ったものは残置しておりました。
使えると思ったのですが、改修後の建物の使い方を考えると利用方法が見当たりません。
誰かに再利用していただければとリサイクル業者に見積もとりましたが、高級メーカーのもの又は7年以内のものでないとリサイクルはできないとのこと。
引き取って廃棄することもできるそうですが、なかなかの金額です。


代表に相談し、工事の途中でしたが、内部の和ダンス、洋ダンス、食器棚等10台ほど、外の物置1台を急遽廃棄することになりました。

自分たちで廃棄することも検討いたしましたが、工事の段取りをしている材木屋さんと左官屋さんに、工事で廃棄物が出るのでそれらと一緒に廃棄していただくことに。
昔の職人気質の方々なので、付き合うことになったらとことん付き合っていただけます。
とても心強い!!
リユースが流行っている昨今、簡単にリサイクルで引き取ってもらえると思っておりましたが、リサイクル業界にも様々な基準などがあることを知り、勉強になりました。

電気設備も更新します。
代表からの最初の指示は、昔の建物は器具に直付けになっている配線が多いので、アタッチメントに交換すること。
理由は簡単です。
安全優先!
電気にとても詳しい知識のある代表の言葉に納得です。
また、ここで一般的にはない指示が・・・。
全て交換!!
全てとは古い照明やエアコン、電化製品だけでなく、換気扇、スイッチ、コンセント、ブレーカーまで。


棟梁も電気屋さんも50年を超える経験をお持ちですが、そこまで交換するのは初めてだそうです。
改修工事ではありますが、使えるものは使うという改修工事の感覚は半分捨てて臨まなくてはなりません・・・。

給排水衛生設備も古いので交換していきます。
洗面台は水道屋さんのお勧めがあるということなのでそれに。
便器は代表から色の指定があり、ブルーグレー!
百戦錬磨の水道屋さんも「ん?」
色付きの製品もありますが代表の指定の色がないので悩まれます。
昔はINAXなどのメーカーがブルー、ピンク、グリーンといろいろな色を作っていましたが、今は掃除や健康管理等の理由からホワイトが主流となっています。
いろいろ悩みましたが、成熟されたモデルを提案していただき、一件落着。
そのほか水栓は現状と同等の製品で交換する程度になりました。
代表の発想にはしばしばドキッとします・・・。