
「これは必要か?」
と、代表に問いかけられます。
計画当初は残す予定で残置していた雰囲気のあるデザインガラス障子。
光を取り入れるだけでなく外の景色を楽しみつつ、寒さ対策も考慮した機能的な建具で、純和室の設えではアクセントになっていい感じです。
ただ、改修工事が進むにつれ違和感が出てきて、冒頭の代表の言葉です。
外す指示の問いかけなので、
「必要はないので撤去しても問題ありません」
と・・・。
撤去することを材木屋さんに伝えると、
「ここも外しちゃうの?」
と、材木屋さん。
「こうなったらもういらねぇな、あはは。」
と、棟梁。
襖、障子はすでに全て撤去で残っていません。
全てオープンという代表の思想のもと、ものが徐々に無くなっていきます・・・。

実は、棟梁からの事後報告だったのですが隣地側のブルーのネットを張ってある足場を1段高くしていただきました。
理由は、塗装屋さんからのお願いで塗料が飛ぶかもしれないのでもう一段高くして欲しいと。
「費用はいくらですか?」
と棟梁に聞いたところ、
「俺が頼んでいるんだからこれくらいで掛かるわけねぇだろ!」
と・・・。
なんとも心強い!
棟梁からの依頼であることや職人気質の方々は一度決めた内容に大きな変更がない限り金額の変更はしません。
多少の作業は頼めばついでにやってくれます。
近年、大手ゼネコンは数値管理をしっかりしなければならないので細かいことを言ってくるのですが、こういった地元業者同士での仕事は今でも昔ながら習慣が残っています。
こんなやりとりをしながら昔を思い出し、愉しく工事を進めています。

↑ ネット内側から
塗装屋さんも塗料の飛散を気にせず安心して作業ができます。

改修建物の足場を手際よく作業していきます。
足場が組み終わり、これで屋根や壁の塗装、雨樋の補修ができます。

実際に足場に上って建物の状態を確認します。

別館の西日が当たる窓です。
この窓の柱の一部は新建材の化粧材を張っています。
新建材はきれいで種類も豊富で材料を選ぶときは楽しいので使いやすいですが、耐久性はそれほどではありません。
一方で、母屋側の材料の日に当たっている無垢の木材は染みや焼けはありますが、それほど劣化していません。
母屋は竣工から約45年、別館は改修から約20年、母屋で使われている無垢の木材の凄さを感じます。
この窓の部分も含めどのような仕上げにしていくか、代表の奇想天外な発想とともに愉しく悩みます。

今回の改修建物は2世帯住宅でキッチンが2つあったので、キッチンの給湯用のガス配管も2つあります。
なぜか母屋側はガスメーターが外されておりませんでした。
母屋の方で給湯はしないのでメーターも配管も不要です。
これは誰が撤去するのか棟梁と水道屋さんに確認したところ、
「○○商店に、使わなくなったので撤去してくれ」
と電話すればすぐ撤去してくれるとのこと。
メーターに電話番号も貼ってあるので、すぐTEL。
翌日には撤去していただくことに。
細かい不要物も徐々に無くなっていき、工事も円滑に進められます。