
建物の裏手に、積み上げたブロックの上に地流しがあります。
なんだろう・・・。

利用用途はわかりませんが、水栓はなんらかの散水に利用していた形跡があります。
地流し自体は手入れもしていない感じです。
建物の裏手に散水が必要となるような植栽はありません。
ん~。
疑問を抱いていると、棟梁が
「旦那さんがここ(裏の共同利用の畑)で農作物を作っていたんだよ」
と。
そういうことか。
裏の畑の農作物の散水と取れた野菜などの下洗いをしていたようです。
敷地内の一角に畑があるのですが何も作っていなく、共同利用の畑で作っていたとのことです。
自分の家の敷地も広い上に、周辺の土地もほぼ自由に利用できるおおらかというかのんびりというか、この地域の状況も少しずつ分かってきました。
代表は当初、地流しをクリーニングして再利用することを考えておりましたが、撤去という指示が・・・。

冬はとても寒くなるこの地域は寒冷地仕様のものがあります。
その一つがこの不凍栓。
蛇口ハンドルが2つあります。
一つは通常のハンドル、もう一つ、後ろにあるのが不凍栓のハンドル。
不凍栓は、寒冷地で水道管が凍結して破裂するのを防ぐための器具で、地面の下にある元栓を操作することで、地中の水道管内の水をすべて抜く仕組みになっています。
寒い夜や冬場に水道管の凍結を防ぎたいときは、まず家の中の蛇口をすべて閉めます。
次に、不凍栓のハンドルを回して排水弁を開けると地上から排水弁までの水道管内に残っていた水がすべて、地中の排水弁から土の中に流れ出ていきます。
これにより、水道管内が空になり、水が凍ることはなくなります。
水道管の凍結は、水が氷に変わる際に体積が膨張することで起こりますが、不凍栓は水そのものを管内に残さないことでこの現象を根本的に防ぎ、排水弁は地中深くにあるため、流れ出た水が地表近くで凍ることもありません。
改修建物一つで様々な経験ができます。
母屋も別館もおもしろい部分がいくつかあります。

この写真では理由がわかりませんが右上の小窓が・・・。
開け閉めできません!!
なぜか?
床から5mのところに設置されているからです。
下を見るとこんな感じ。

どのような打合せでこのような仕様になったのだろう・・・。
階段の上り口から手を伸ばしても届かない。
棒を使ったとしてもクレセントの鍵が開けられない。
もちろん、掃除もできない。
外に5尺(約1.5m)の脚立や9尺(約2.7m)の園芸用脚立がありますが、それらを利用できるわけでもない。
ん~。
全日本の男子のバレーボール選手でもジャンプした最高到達点が3.5mほど。
なぜそんなところに開閉できる窓を設置したのか・・・。
この別館を増築した時の打合せに同席してみたいと思いました。
勝手な想像ですが、
工務店:階段は暗くなるので明り取りが必要ですよ、正面にガラスブロックを設置しますね。
施主 :でも、上の方は暗くならないですか?
工務店:では、上部にも設置しましょう。
施主 :開け閉めできた方が空気がこもらないのでは?
工務店:そうですね、引違のサッシにしましょう。
完成後・・・。
謎は深まるばかりですが、
正面にあるガラスブロックの明り取りをもう少し高くすることでよかったのかもしれません。
似たような面白事例はよく聞くので、とても勉強になります。

あれ? 敷地からはみ出ている・・・
設置した足場をよく見ると隣の畑に越境しています。
普通は問題になるので、すぐに棟梁に確認。
この畑は共同利用していることと棟梁が事前に近隣の方々に周知していただいていたので、何も問題なし。
近所の方々は興味津々ということや職人さんの多くも知り合いで持ちつ持たれつ、現場にいるとあいさつしていただいたり、近くまできて「昔はこうだったあーだった」と声をかけていただきます。
安堵とおおらかな田舎の雰囲気とともに工事は進みます。

玄関の安全性を検討していくと、勝手口のドアもどうしたらよいかとなります。
現状は一般的な外側が鍵で内側にサムターンの仕様です。
代表から
「いい方法はないのか?」
と問われます。
代表の考えている「建物への出入りが玄関の1ヶ所から」と「勝手口は畑への行き来で必要」ということを踏まえ
「鍵は内側のサムターンのみにできますがドアごと交換になります」
と伝えると
「それでいい!」
とのこと。
サッシ屋さんも
「なるほど!」
ということで、ドアは既製品があるのですぐ交換できるとのこと。
「足場があるけど作業はできますか?」
と聞くと、
「全く問題なし。」
とのことです。
既存ドアを撤去し、ドア枠を再利用し外側から枠をカバーして新しいドアを設置する改修工事の現在主流の工法です。
近年、改修工事は非常に多く、作業も手馴れているようで簡単に工事できるようです。
サッシ屋さんは繁忙の谷間のようで、製品が入り次第すぐに交換となりました。