2024年8月15日 08:00
よく、健康をテーマにした記事などで「身体をアルカリ性にする」という内容が使われていますが、これはハッキリ言って大きな間違いです。
そもそも、人間の身体細胞及び血液はph7.4前後の弱アルカリ性に保たれており、このバランスを維持するため高度な恒常性機能が備わっています。
ちなみに、ph6.8以下を「アシドーシス」、ph7.8以上を「アルカローシス」と呼び、生命維持が危険な状況になります。
このため、ph7.0(中性)を下回るようになると、骨を溶かしてまでもアルカリ性を維持しようとします。
では、先述の「アルカリ性にする」というのは、何を示しているのかというと、正確には「尿をアルカリ性にする」という意味なのです。
尿が酸性に傾くと、体内の毒素を排出しずらくなり身体内に毒素が溜まり、痛風や結石、また皮膚疾患などを引き起こしたり免疫作用が弱まったりします。
そこで、尿をアルカリ性に傾けるように食事のバランスが必要になってきます。
尿をアルカリ性に傾けるには、簡単に言うと「アルカリ性食品を食べる」ということになります。
アルカリ性食品とは、カリウムとカルシウムを含む食品を指し、野菜や果物などが主な食品となります。
逆に酸性食品は、リンや窒素を多く含む食品で肉類や魚介類となります。
しかし、肉類や魚介類は必須アミノ酸を摂取する為の重要な食品です、つまりバランスが取れた食事が重要ということになります。
焼き肉を野菜で巻いて食べる習慣は、実に理に適った方法なのです。
まさにこういう工夫や習慣が、常に陰陽のバランスを取る食事を心がけるということなのです。
肉類や魚介類と野菜をセットにして食べること、肉類だけでも駄目、野菜だけでも駄目なのです。