2024年8月17日 08:00
体温と健康との関係は、極めて重要な関係にあります。
女性で特に多いのですが、体温が高い事を健康と考えている人がいますが、これは明らかな勘違いです。
適正な体温、これが健康を維持するのに極めて重要なのです。
アジア人の男性の平均的な平熱は36.3度~36.8度で、女性の場合はこれよりも0.3度程度低いとされています。
つまりこの体温を維持する事が極めて重要なのです。
また、欧米人やアフリカ諸国の人はアジア人よりも若干高めと言われており、これは食文化によるものということも解っています。
さて、体温と人間の身体の中で起こっていることを簡単にまとめると以下のようになります。
40.0度 :がん細胞が死滅する
38.0度 :免疫力が増しウイルスを白血球が攻撃し死滅させる
37.5度 :身体がウイルスなどの外敵から守れる
37.0度 :体内酵素の活動が活発になる
36.5度 :体内酵素が正常に働き、免疫力が正常化する
36.0度 :冷えを感じ、熱生産量を増やそうと身体が自発反応する
35.5度 :自律神経が失調し、アレルギーや皮膚疾患が出やすくなる
35.0度 :がん細胞が増殖する
ここで37.0度のところにある「体内酵素の活動が活発になる」というところを注目すると、匂いの無いおならをよくする人は体温が高く体内酵素や腸内のビフィズス菌などによって、食べた物がしっかり醗酵して消化吸収されていることを示しています。
匂いの無いおならは二酸化炭素が主な成分で、醗酵により発生する正常なガスなのです。
対して匂いのキツイおならは腸内腐敗菌の異常増殖を疑うことが重要であり、ビフィズス菌を増やす事が肝要です。
アトピーやアレルギー症状、また強い落ち込みやイライラなどの精神的な症状は、体温が低くなると発祥しやすい事も解ります。
つまり、消化吸収が正常に行えなくなるための内臓機能の低下やホルモンの分泌異常が起こるからです。
特に女性は、生理のリズムで体温が0.8度も短期間に上下します。
この影響で体温が35.5度を下回るようになるとアレルギーやイライラを引き起こしやすくなるので、常に平熱を上げておく工夫が重要になります。
尚、日本人の場合、平熱が男性で37.1度、女性で36.8度を長期間超えているような場合は微熱状態であり、虫歯や外傷、また内臓の傷などの感染症を疑うことが肝要であり、是非病院で一度詳しく調べてもらう事をお奨めします。
体温を高めるために必要なのが肉類などのタンパク質と脂肪です、逆に下げてしまうのは野菜によるミネラル類です。
野菜、特に葉野菜や瓜類は身体を冷やしてしまうので肉類などとバランスを重視して食する必要があります。