2024年12月31日 08:00
アレルギーというと春先の花粉症を思い出すのか、みなさん春先から夏がアレルギーの季節だと思っているようです。
しかし実際は年間を通して最もアレルギーで通院する人が多くなるのが、実は10月下旬から12月初旬なのだそうです。
この季節は急に空気が乾燥して寒くなります、口腔・気管支・鼻や目などの粘膜がまず乾燥でやられてしまい免疫力が著しく低下します。
そこへ秋の花粉、特にイネ科やキク科植物の花粉に加えてハンやスギの花粉も加わり花粉の種類は春の倍以上となります。
また、寒くなると家ダニのほとんどが死滅し、これがハウスダストとなり家中を浮遊します。
フローリングだから大丈夫と考えてはいけません、家ダニはカーテン・窓ガラスのレールや桟・クローゼットの中・布団・ベッド・クッション・書棚・テレビやパソコンの中・照明器具など埃が溜まりやすいところや衣類などの繊維の中など多くの場所に大量に潜んでいます。
この家ダニの死骸や糞が乾燥によって浮遊しやすくなり、エアコンやドアの開け閉め程度の微風でも家中に飛び散りハウスダストとなるのです。
この季節に1週間以上、目のかゆみや喉の痛みを伴い、微熱や頭痛が続いたら風邪ではなくアレルギー性疾患を疑った方がよいでしょう。
また皮膚疾患に関しても乾燥は天敵でアトピーや乾癬などの症状が悪化します、加えて花粉やハウスダストで更に刺激を受けて追い打ちをくらってしまいます。
アレルギー症状の緩和には漢方薬が副作用もなく長期使用でも安心です。
微熱、関節の痛みや頭痛には葛根湯が割と効いてくれます、特にドリンクタイプを温めて飲むと数時間で効いてくるほどすぐれものですが味は最悪です。
ミントやシナモンティーも鼻の通りがよくなり頭痛緩和には効果的です、また咳が静まり熟睡できます。
アレルギー疾患は、そもそもが人間の持っている防御システムによるもので根本的な治療法はありません。
あるとすれば、体質改善して症状を緩和させる以外にないでしょう。
アレルギー体質の改善に効果的なのがニンニク・ネギ・タマネギ・ショウガなどの免疫力がアップする野菜です、2月から10月にかけては毎日摂取することが肝要です。
漢方薬や野菜から得られる生薬はすぐには効き目がでません、体質改善は数年を掛けて行う必要があるのです。