2024年12月10日 08:00
「次亜塩素酸水」、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、みなさんはほぼこの液体を毎日口にしていると言っても過言ではありません。
「次亜塩素酸水」は、市販されている魚の切り身や肉類、カット野菜などには必ずと言ってよいほど使われている殺菌+酸化防止を目的とした食品添加物の一種です。
近年、コンビニエンスストアなどでも生の肉類・魚類・野菜類が豊富に出回っています。
これらはすべて、「次亜塩素酸水」の使用が認められた以降に容易となった食品なのです。
「次亜塩素酸水」は、その酸性度によって3種類に分けられています。
強酸性次亜塩素酸水および微酸性次亜塩素酸水は2002年6月に食品添加物として認定され、弱酸性次亜塩素酸水はついこの間の2012年4月に認定されています。
魚の切り身や肉類をスーパーで買ってきてみましょう、トレイの下にシートが敷いてあります、これが強酸性次亜塩素酸水で浸されたシートです。
また、全体的に微酸性次亜塩素酸水をスプレーしているのが一般的な使用法です。
これによって、夏場でも生モノが長期保存できるようになりました。
近年の袋詰めカット野菜のほぼ全てにおいて、弱酸性次亜塩素酸水に10分ほど浸されて袋詰めされたものと考えて間違いありません。
カット野菜を買ってきて、そのまま冷蔵庫で3日保管して切り口が茶色く変色してこないようなら、間違いなく「次亜塩素酸水」が使用されています。
賞味期限1週間以上なら、かなりの濃度の「次亜塩素酸水」に浸されている可能性を疑ってください。
さて、腐りづらいことを目的とした「次亜塩素酸水」は、塩素+食塩水を電気分解して生成されている液体であり、濃いものは薄黄色でカルキ臭がします。
そして、科学的には不安定な液体(希釈した場合、時間経過と共に他の液体に変化しやすい)だということも知られています。
この「次亜塩素酸水」は、細菌やカビなどの細胞そのものを破壊する事によって殺菌するものです、プールの塩素や水道水の塩素、漂白剤も実は原料も製法もほぼ同様の「次亜塩素酸水」の仲間です。
スーパーの魚の切り身や肉を買ってきてシートに接している面を見てください、白く変色しています。
これは、魚や肉の細胞が塩素によって破壊された証拠です。
「次亜塩素酸水」は、毒性がなく安全だと認定された殺菌水です。
しかし、まだ最近認定されたばかりの添加物で長期間使用した場合の臨床結果や皮膚疾患などへの影響についてはデーターが有りません。
毒性が無いといっても、身体の中にいる大事な善玉菌類に与える影響までは実験していないのです。
また、カット野菜などは栄養素的にも特にビタミンB群に含まれる重要なナイヤシンなどが30%以上も減少する事も実験結果で解っています、他のビタミン類も同様に10%程度減少します。
健康を本当に考えている人が、スーパーなどで魚の切り身やカット野菜を買うでしょうか?
知らないと言うのは本当に怖いのです、おうちご飯よりも外食の方がはるかに安全で健康的と言っても過言ではないことが多々あるのです。
ちなみに、当社ではメニューの研究などで食材を買う場合、必ず履行している事があります。
それは、①魚は焼き物に使う場合でも必ず新鮮な刺身用を1匹買いして自身でさばく、②肉はブロックで買いシート面の変色したところは切り落として使用する、③カット野菜や一次処理済みの野菜は一切買わない、④加工食材は添加物を確認して購入する、の4つです。
加工食品の場合は国産だからといって安心できません、日本は認定添加物の数はヨーロッパ諸国平均の10倍ですから。
また野菜に関しては、主に提携農家さんのどのような環境でどのように作っているのかを確認したものを取り寄せて使用します。
これらの履行は自分の健康の為ではないのです、試食していただく人の健康を意識しているからこそ神経を使っているのです。
近年、SNSなどで健康を発信している人は多数います、特に女性は突然のように皆さん「健康、健康」と揃って同じような記事をアップしています。
でも同時に使用している食材や調味料にほとんど神経を使っていない投稿写真を見ると、単なる表面的なパフォーマンスだけで「健康」を発信している人なのだということがバレてしまいます。
健康を真に意識している人であれば、本質的な事に神経を使っていただきたいと思うばかりです。
加工食品は例え一次処理だけでも一切使わない、調味料は全て添加物が入ってない天然モノを選ぶか自家製を使うかです。
特に、油には本当に神経を使ってほしいと思います。
「健康」と情報発信しているならば、安易に「サラダ油」での炒め物や揚げ物は正直マイナスです、油の特製について知っている人は多いのですから。
そこまで徹底したうえで、健康を謳い情報発信していただきたいと強く思います。
「健康」は人気取りのためのパフォーマンスにだけは利用してほしくはないです、なぜならその根拠の無い情報により健康を害する人が出てくる可能性が極めて高いのですから。
そして、その結果における責任はいったい誰がとるのでしょうか?
食品添加物等の影響は直ぐには出ません、したがって見逃がされやすいのです。
添加物のもたらす災いは「忘れたころにやってくる」、こういう怖い性格のものだと思っていただければ幸いです。