2024年11月29日 08:00
大小の筒形ボトルに入れた標本型コケテラリウムが現在多数売られています、小さなものでは試験管に大きなものでも直径12Cmほどのロングシャーレ型のガラス容器で造られます。
価格はコケの種類によって異なりますが、一番安い直径2Cmほどの試験管型で1~2,000円ほど、ロングシャーレ型では3~5,000円ほどです。
私は生態観察記録を目的に新たにコケを入手する度に標本型コケテラリウムを造っています、今回はそういった標本型コケテラリウムのハイゴケ版です。
成長速度がコケ類最大ではないかというほど早いので日々の変化が楽しめます、尚成長の早さやニーズから現在では大量に栽培されトレー単位(A3サイズ程度)で売られているほどです。
ハイゴケは這性のコケでハイゴケ目を象徴するコケであり他のコケを覆いつくし全滅させてしまうほどの驚異的な成長速度を誇ります、加湿状態下では葉先をどんどん伸ばすので徒長したように見えますが他の草本類の徒長とは異なりあくまでも成長です。
テラリウムでは成長が早く這性があるのであまり使われませんが盆栽の一つのカテゴリであるコケ玉などに多用されシノブゴケと共に最も消費量の多いコケです、また加湿にかなり強いので水槽を使った陸上と水中を模したアクアテラリウムやビバリウムではエコトーン(水辺、半水中)に無造作に敷けるので大活躍してくれます。
ハイゴケを使った標本型コケテラリウム
葉寸が大きいので容器が小さく見えてしまいます
加湿状態にすると驚異的なスピードで成長します
ハイゴケ(拡大)
同じハイゴケ属のシノブゴケと間違えられますが、ハイゴケの方が全体的に分厚く葉寸も一回り大きい
☆創作ノート
・コケ ハイゴケ
・ソイル コケ専用ソイル(華みやび)、アクアリウム用洗浄済小石(GEX)
・ケース ロングシャーレ(15Cm長)