2024年4月12日 01:00
自身に都合が悪い事実を私は一旦「元々無かったことにする」という思考のデフォルトを行うことがあります、どんな事実もそれを消すことも忘れることもできません、しかし思考の上でデフォルトにすると前向きな発想で物事を考えられるようになります。
例えば優秀な社員が突然実家を継ぐことになり退社することになったことがあります、このとき引き継ぎや後継者の問題が起きてきます、そこでデフォルト思考ではこう考えるのです、「元々、この社員は当社に入社していなかった」と、こうするとその業務に辞める社員以外の誰が適任でどのような体制を取るべきか最良の方法を考えられるのです。
その社員がいたと仮定するとどんな社員でも引き継ぎは完璧には行われません、そこでいなかったと仮定すれば完璧でなくても元々引き継いだ社員が担当したと考えられ大きな問題とも思わなくなるのです。
また何かに集中している時にたまたま頭の痛いメールがきたとします、この時もデフォルト思考は「このメールは数日後に見たこととする」として今集中すべきことに集中し一段落した後に再度じっくり読むことにします。
返事も同じことです、メールや口頭での打診に対して返事が遅い場合はずっと待っていなければなりません、この空白の時間はビジネスには致命傷となります、だから打診しなかったこととして他の優先事項に集中します、その結果その返事が無効化する事も多々あります、相手は自身の都合で返事を遅らせているのですからこちらも自身の都合で待たなくても良いわけです。
このように思考のデフォルトで余計なことに気を使うことなく今この瞬間を最大限に活用することができます、デフォルト思考は決してご都合主義やその事実から逃げるような思考ではありません、むしろ積極的にその事実と向き合うための思考と考えていただきたいのです。
気持ちが落ち着いたときに重要な課題に取り組む、これも経営者には重要なタイミングの取り方だということです、デフォルト思考は物事のタイミングを自身の都合の良いときに合わせることができる思考なのです。
「一旦無かった事にする」、これは一過性のタイミングをずらしているだけであり起きた事実は決してデフォルトにはなりません、取り組むべき時にじっくりと向き合う必要があることを忘れないように願います。