2024年4月 2日 01:00
「思考視野」という言葉を初めて用いたのですが、何を言わんとしているのかと言うと物事を思考する際にどの範囲まで思考を巡らせるかということを示しています、最も解りやすいのが自分の事しか考えていない人、つまり自身の行動を他者がどう考え自身に影響してくるかを一切検討せずに物事を決めてしまう人、これは何をやっても上手くはいかない人で説明の必要もないでしょう。
このような人が起業して自身のビジネスを始めたら結果は考えるまでもありません、ビジネスは他者との取引によって生まれるものというビジネス原点すらそこには見出すことはできません、自身の作り上げた商品やサービスを他者に買ってもらうことがそもそものビジネスの根幹です、つまり独りよがりな商品やサービスは自己満足は補えても経済基盤を作ることなど皆無なのです。
起業して自身のビジネスを行うのであれば少なくても自身のビジネスに関連してくる顧客候補(ターゲット)は最低限意識していただきたいと思います、更に上手く回すにはその顧客の周辺が極めて重要であり、ここまで視野を広げないとビジネスの広がりもなく成長も見込めません。
私が最も効率良く確実な集客方法と考えるのは「口コミ」であり長年の経営経験と多くの成功事例を見ても確信する集客方法です、更にこの方法はトラブルが極めて少なく一度回転しだすと自身のビジネスを粛々とこなしていればよく、待っているだけで新規顧客を取りこんでいけるのです。
しかし思考視野が狭いとこの方式を構築することはできません、更にはあっという間に孤立してしまう可能性さえも否定できません、ビジネスで成功するには顧客以外の自身のビジネスへの協力者という思考が肝要であり多くの人は顧客はお金になるが協力者にはお金が出て行くという利害関係だけで考えてしまいがちです。
実はそうではありません、協力者はお金はかかりますがそれ以上のお金をもたらせる存在なのです、そうでなければそもそも論で言っても協力者とは言えません、他者に雇用されている期間があまりにも長いとお金は他者から貰うものであり自身が渡すものではないという固定概念が形成されてしまいます、どうも最近の起業家にはこの傾向が強いように思います。
ビジネスとは極論を言えば「お金を使ってお金を稼ぐこと」であり、お金を使わなくて良いようにと全てを自身で行うのであれば起業などをすべきではありません、自身の労働を簡単にお金に換えられるのは雇用されるしか方法はないのです、そのような人は資金を使って事業を興し雇用を生んで経済を回すなどという大それた思考が必要な事業家を目指すべきではないというのが私の持論です。