2024年3月11日 01:00
自己実現を目指して独立起業し期待に満ちてワクワクしながら張り切っていたのでしょう、しかしそのワクワク感は起業後数ヵ月で一瞬にして思うように進まないことでのイライラ感に変わってきます、そして次に襲ってくるのが生活の不安であり更には見えない将来ビジョンに対する失望感との戦いです。
でもこれは極めて正常な独立起業の人の状況と心境です、ソフトバンクも創業3年間は収益がほとんど上がらずどん底からのスタートだったのです、松下幸之助もスタート直後から辛酸を舐めながらの三畳一間の家内興業でした、何年間も明日が見えない状況下で苦しんだのです、起業当初に過去の実績で順調にいく人も稀に見られます、しかし結局は同じことです、半年もしないうちに思うように進まない状況と資金繰りの二重のジレンマに陥ります。
ここまでは勝者も敗者も同じ状況になりますが起業3年経った辺りから両者の状況は大きく乖離してきます、勝者となれる人は大きな気付きをもって自身を積極的且つストイックに進化させていきます、その前向きな姿勢に周囲も動かされ協力的になります、そして状況は少しずつ好転しはじめてくるのです、その後は経営や事業成長に必要な人の信頼と協力を得て自身も企業も一気に成長していきます。
対して敗者となってしまう人は3年辺りで「自己実現など夢のまた夢だった」と諦めてしまいます、そして行きつく先は落ち込んだ心を癒してくれる家族や人のところです、この時点で姿勢は既に守りに入っています、そして有益な人からも距離を置かれるようになります、人生とは守りに入った瞬間に転がり落ちていきます、そして数ヶ月で人が変わったようになっていきます。
自身を脅かす事項と戦わなかったらどうなるでしょうか、そうです戦わなければあっという間に自身が最も嫌だった状況に脳が占領されてしまうのです、後は必死で与えてくれる人にしがみつくしか守る方法がなくなってきます。
勝者と敗者の違いはたった一つです、どん底から這い上がる前向きな強い気力を持ち続けるか、その重圧に押しつぶされて明るい未来を諦め現状生活を継続させることに甘んじるか、すべてが自身の精神力の強さ次第なのです。
ここでいう精神力とは守りの精神力ではなく攻めの精神力です、意外や守りの精神力が強い人は攻めの精神力が極めて弱いのです、だから更に苦境下でできることは現状の生活を必死で守るという頑なな思考になってしまうのです、這い上がれる人は次々と襲ってくる重圧や障害をクリアして更に成長していきます、守りに入った人は未来を創造する為のお金さえも惜しみ人間性もどんどん小さくなります。
谷深ければ山高し、底が深くなった人ほど這い上がるには大きなエネルギーを必要とします、最終的に行きつく谷底である「人生破綻」の前に最後の気力を振り絞って少しでも浅いうちに這い上がっていただきたいと思います、「経営破綻」などは一つの勲章です、「人生破綻」したら生きながらも人生は終わっています。