2024年3月 1日 01:00
誰でも自分を否定されたくはありません、嫌なことを避けたいがために結果的に自分の周りに「理解者」だけを置いてはいないでしょうか、間違いを指摘し修正のチャンスを与えてくれる人を周りに持たない経営者は世の中と会社が合致している時には上手くいきますが、世の中の流れに対して少しでもズレが生じた時点で一気に転落してしまう危険性があります。
上手くいっている時には危険なシグナルに目を向けることはなかなかできないものです、したがって将来確実にやってくる「災い」を考えないのが人間の都合良さというものかもしれません、企業の景況トレンドは確実に一定の周期でやってきます、これは誰が経営しても同様に訪れるのです。
良い時もあれば必ず悪い時もあります、その流れを事前に読んで経営方針を考えていかなくてはならりません、それが経営者の使命なのです、悪い状態に目を向けず自分を誤魔化しながら勢いだけで進んでしまって後戻りできないところまで行ってしまう愚かしさは誰もが持ち合わせている心の問題です。
それを見極め普段から戒めてくれる「ご意見番」や目の前の事実を正確に伝え修正のアドバイスを行う「参謀」を置くことは経営者としては必須事項とも言えます、周囲の意見を聞かず自分の思い入れや都合だけで方針を決定していては何れは「裸の王様」になってしまうのは至極当然の流れでもあります。