2023年11月27日 01:00
ビジネス要素のうち量で測れるものに「お金」と「時間」の2つがあります、この2つに関する感覚はビジネスで大きなウェイトを占め成功者には必須な感覚です。
ではどのようにしたらこれらの感覚を磨くことができるのでしょう、多くの人が一番陥りやすい間違いが「お金を相対的に考え」、「時間を絶対的に考える」ということです。
まず「お金を相対的に考える」怖さについて事例を挙げて考えてみたいと思います、最も解りやすいのが時給です、例えば時給が1000円だとすると1000円が自身のお金の判断基準になります。
収入ベースで計算すると月間200時間労働で月に20万円で年収240万円となります、したがって家賃8万円がせいぜいでお昼も100円でも安く抑えようと必死で飲み会などのお付き合いはつい躊躇してしまいます。
ところが家を買う場合はどうでしょう、無理をして何とか頭金を貯めて2000万円の中古住宅を買います、ここでキッチンが古いので100万円もする最新のIHヒーターのシステムキッチンを導入してしまいます。
よく考えるとおかしいとおもいませんか、数千円のお付き合いを躊躇っていた人が100万円の物をさらっと買ってしまうのです、実はこれが「お金を相対的に考えてしまう」という怖い心理トリックなのです。
時給1000円の人のお昼代100円レベルの安い高いは死活問題でも住宅購入の2000万円に対して100万円は安い買い物だという感覚になるのです、システムキッチンは住宅購入費の誤差の範囲でも100万円は100万円、実に5カ月分の給与に当たります。
経営でも当期純利益が10%というと優秀な会社に思えますが年商が1000万円なら僅か100万円です、逆に当期純利益が1%でも年商が10億円なら1000万円です。
このようにお金を「相対的に」捉えてしまうと絶対量の感覚が麻痺してしまうことが多々あるのです、あくまでもお金は絶対値で思考することが肝要ということです。