2022年10月28日 01:00
花壇に群がる蟻に目が釘付けになった。
きっと花壇の中に巣が在るのだろう。
何かの欠片を花壇をよじ登って運んでいる。
あと一歩で花壇を登りきるというところで、
力尽きて地面に真っ逆さまに落ちる。
そしてまた一から登り始めては、
ほぼ同じところでまた真っ逆さまに落ちる。
これを永遠に繰り返している。
人生もこれと然り。
あと一歩という瞬間が最も厳しい状況なのだ。
今までの数百倍もの気力と体力を要する。
最後まで厳しい状況を乗り越え、
気力を継続させた者だけが勝者となる。
勝者とは往生際が極めて悪い人なのだ。