2022年8月16日 01:00
「ブレイクスルー思考」とは、プラス思考の単純な都合の良い前向きな発想に対して障害となるべきものへの因果関係を自分にとって価値の有るものとし、障害となるべき物を乗り越える思考法をいいます。
著書などではその具体策述べています、これを簡単にまとめると以下のようになります。
・迷ったときはワクワクできる方向を選択する。
・全ての事象には意味があるものとし順調な試練と考え無条件に信じる。
・嫌な気分になることは放置する。
・トラブルは全て順調であるとする。
・出会いには全て意味があるものとする。
・落ち込まないために期待しない。
・「しなければならない」から「するにこしたことはない」の発想に変える。
・自分に解けない問題はないと信じる。
・自分なりの発想を持ち、それを大切にする。
・具体的方法として「自分が成長すること」・「再出発すること」で非常事態を潜り抜ける。
また前回私の意見として、上記から組織を構成する要員ならよいが経営者や組織をまとめる人には危険だと言ったことをもう少し説明すると、経営者においては以下のような問題点が見つけることができるからです。
・重要な経営課題が本質を認めないまま刷り替わる可能性が極めて大きい。
・状況を素直に把握できずに危機管理上の問題がある。
・大きな障害が何故起きたのかの本質を見抜けず危機回避を行えない。
つまり、良いことだけを見ていては経営はできないということです、これが私の違和感の最大の理由です。
最後にもう一度言いますが、大手企業の組織運営上は目標達成などに有効と思えるのですが、ベンチャー企業や中小企業ではどうでしょうか?
これらから勘案して、経営者がブレークスルー思考では危険であると思えてならないのです。