2024年1月 1日 10:00
約2500年前に中国で発刊された「周礼」という古典書に「食医」という医師のことが書かれています、当時の中国では医師は4つの職種に分かれていました、それは「食医」・「疾医」・「傷医」・「獣医」です。
その中で最も高い地位にあったのが「食医」なのです、「食医」は食事療法によって健康を保ち病を事前に防ぐための処方を行う医師のことです、現代で言うと「栄養士」のような存在です。
そして「疾医」は漢方薬などの処方で病を治す今の内科に相当します、「傷医」は切ったり縫ったりと怪我を治す今の外科に相当します、「獣医」は人間ではなく家畜の医師です。
この「食医」の文化が韓国へ伝わり皇帝には必ず専属の「食医」が就いていました、韓国テレビドラマ「チャングムの誓い」(韓国名:大長今=デジャングム)は実話であり、主人公チャングムは皇帝の料理人から女性で朝鮮初の食医となった人でした。
そこで私も日ごろ食べているものがどのような成分を持ち、身体にどのように働くのか非常に興味を持ち調べるようになりました。
驚くことに食品に含まれる成分はその殆どが生薬や液体栄養ドリンクに含まれている成分と同じものでした、つまり栄養素を頭に入れて献立を考えれば特別に漢方薬や滋養強壮剤などを飲まなくても元気で病気知らずでいられるということです。
中国ではバランスの良い食事は「医食同源」と言い現わします、また韓国では「薬食同源」と言い現わします、意味は栄養バランスが取れた食事をすることは医者や薬と同じということです。
本コーナーではその食材に含まれる成分と身体への作用を調査し、少しずつお話しさせていただければと思っております。