毎年バジルだけは必ず苗を買ってきてプランターに植え付けて水をあげるだけの放置栽培を実践しています、肥料は何もあげずに土の力だけで栽培できます。
大き目の発泡スチロールを使い冬の間に乾燥させておいた野菜やフルーツの皮などの有機物を土の中に混ぜ込みます、こうすることである程度の寒い冬でも温度が保たれ有機物が醗酵して窒素分を土中に作ってくれます、つまり肥料も与えずに植物が育つのです。
地力の高い土壌を使うと苗1本でお化けのように大きく育ちます
高さは80Cm、幅は60Cmもあります

どれだけ大きくなるかというと葉の長さも最大で18Cmと市販のバジルの葉の3倍です

夏には毎日収穫しても翌日には新しい葉が生まれます
毎日のように料理に使っても使いきれないのでドライバジルにしています

地力のある土も毎年増えていきますので観葉植物の鉢にも新しい土に混ぜて使います、地力が高いとは有機物を分解できる菌が豊富ということです、買ってきたばかりの培養土には菌がいませんので地力を上げるに時間がかかります。
自宅で地力の高い土を作っておくと観葉植物の鉢植えだけでなく野菜のプランター栽培などにも有益に活用できます、その意味でも毎年こうやってバジルを自家製培養土で育てているのです。
気温がぐっと寒くなる11月に入り室内で冬用の野菜を育ててみようと思い寒さに強いシュンギクの種を買ってきて撒いてみました、鉢は普通の観葉植物用のプラスチック鉢で用土はこれも普通の観葉植物用の用土です。
種を撒いて水をたっぷりあげて1週間、次々に芽を出し成長し始めました、約3ヶ月目にして初収穫でき、その後も数日間隔で収穫できます、室内といってもこの季節にはほぼ日が当たらない北西に窓がある植物の防寒用の部屋でエアコンも付けない部屋ですので日中は15度前後ですが夜には10度を確実に下回ります、それでもシュンギクは元気に育つのですね、ちなみに同じ時期に撒いた二十日ダイコンは芽は出しましたがまったく育ちませんでした。
水もほとんどあげていません、表面が乾いてきたかなというときに底面給水であげる程度です、ほぼ放置栽培でも育つ冬の野菜はすごく重宝します、サラダでたべたり麺類のトッピングにも最高です、冬の季節に育つ野菜はほぼ無いので冬に葉野菜が欲しいときにはシュンギクがお薦めです。

シュンギクは頂点が無くなると脇芽をたくさん出しますので、収穫する際には2節ほど残してカットすると残った節から脇芽を出してまた成長を始め何度も収穫できる万能野菜です、元々はヨーロッパの河原に自生していた野草で中国人がこれを食用として栽培するようになった草本類です、したがって非常に生命力が強いのです。
冬に室内で放置栽培できるのではないかと考え買ってきたシュンギクですが実験してみたら本当に大成功でした、手間がかからず種を撒いて放置するだけで育ってくれます、ただし水切れは致命傷です、常に湿った状態を保持する底面給水方式をお薦めします。
有機物たっぷりの自家製オーガニック土を使って鉢植えにしているローズマリーです、6年目になりますが肥料も与えずほぼ放置でも元気に成長しており毎年背丈を半分以下に剪定しているくらいです、毎年のように背丈を半分程度に剪定すると幹は太く枝張りもよくなり丈夫に育ちます。
こうすることで新鮮で葉が柔らかいローズマリーがたくさん収穫できるのです、せっかく伸びた枝をバサッと切るという行為は慣れないと躊躇すると思いますが丈夫に育てる為のテクニックなので思いっきり刈り込んでしまいます、刈り込んだ枝はドライフラワーにしてガラスの入れ物に入れて料理に使ったり芳香剤として楽しみます。
切りたての葉は生葉茶にしたり肉料理の香り付けに使いますが極わずかでも香り付けができますのでこの程度の大きさでも家庭で使う分の量としては多すぎるくらいです、1鉢あると大変重宝するハーブです。

鉢で育てる場合の注意点は夏場の水切れです、鉢の中の水分が完全に抜けた状態が1日続いただけで猛暑日なら間違いなく枯れます、どうしても水やりが数日空けなければならないときには水をたっぷり与えてから室内に取り込んで涼しいところに置くといいでしょう、数日間なら日光が遮断されても弱ることはありません、葉色が若干悪くなろうが枯らすよりもましです。