東京ラボのベランダでカボスを育てています、実は昨年このカボスは地方オフィスの庭に植えたのですがアゲハ蝶の幼虫に葉を全部かじられて無残な姿になってしまったので今年の春に養生させるためラボに連れて帰ってきたのです。
この4月初旬のこと、驚いたことに昨年の秋に生みつけたのでしょうかアゲハ蝶の第一幼体が次々に孵化し、数日の間にまた出始めた新芽の幾つかをかじられてしまいました、虫眼鏡でくまなく探して3日間で計13匹の小さな幼虫を駆除しました。
よくアゲハ蝶を育てるためにレモンなどの柑橘系の木を育てている人がいるのですが本当に柑橘類の天敵はアゲハ蝶なのです、柑橘系の匂いを好むようです。
完全に駆除後には新芽がやっと開いてきて本来の姿を回復しかかっています、カボスなどの柑橘類は年間を通して葉を付ける常緑樹です、その常緑樹が丸坊主になったのですから今年は当然エネルギー不足で花芽を付けることもありませんでした。
5~6年生の苗ですから本来は昨年あたりに収穫できる果樹になっているはずなのですが虫害によって瀕死の状態で現在療養中なのです。
昨年無残にもアゲハ蝶の幼虫に丸裸にされ何とか新芽を出し始めた5~6年生のカボス苗
盆栽のように枝を剪定して樹形を整えるため針金で成形中
盆栽樹形の一つ「ほうき木」を意識して整えています

果樹園に植える果樹を全国の果樹農家のサイトで選定しているときに懐かしい果樹を見つけました、それがこのマルベリーです、マルベリーと命名されていますが桑を改良して実付きを良くした園芸品種です。
小学生の頃近所の家が養蚕を営んでおり大きな桑畑がありました、そこの桑の木に実が付くと近所の子供たちは大挙して桑の実を採ってはおやつにしていました、養蚕に実は不要ですから子供に実を採ってもらうのです、こうすると栄養は葉に行くので大きな葉が採れるのです、世の中上手くできているのです。
赤い実はかなりすっぱくて黒く完熟すると甘くなりクランベリーのような味になります、そんなところからこの実がたくさんつく改良品種の桑の木をマルベリーと呼んでいます、このマルベリーの挿し木ものではなく果樹園に植えるので充分に成長した木を輸送用に地上50Cmでカットしてもらったのを2株購入し根張りを行うためにベランダで取り急ぎの鉢で養生しています。
養生途中でカット株の鉢植えにもかかわらず新しい枝を伸ばして結実し毎日収穫しています、おそらく1ヶ月間ほど楽しめるでしょう、その味は子供の頃に感じていた味よりも甘酸っぱく濃い味です、この実は生食は勿論のことリキュールにしたりジャムにしたり色々楽しめる万能の果物なのです、ということで果樹園に植えるのは実をすべて収穫ししっかりと葉をつける秋になりそうです。
幹から枝を伸ばしてたくさんの実をつけたマルベリーの株苗
完熟待ちの赤い実がたくさんついてます

マルベリーの完熟した実
赤い実を採って追い熟させたものより木成りで完熟したものの方が圧倒的に美味いです

ちなみにマルベリーの実は七色に変化します、緑・白・黄色・オレンジ・赤・紫・黒という変化を楽しめます、私ならレインボーベリーと命名するのにと思います、注意点ですがこの液汁を服に付けると大変です、洗っても落ちません。