2024年7月10日 07:00
ホームシアターシステムではフロントスピーカーにトールボーイ型を使うのが一般的な常識として存在しています、これには2つの大きな意味と理由が存在しているからです。
一つは接地場所と面積の問題です、中央に大型のスクリーンや液晶テレビを置くので部屋が充分に広いのであれば問題ありませんが、できるだけ画面を大型にしたいと考えるとどうしても設置面積の狭いスピーカーが要求されます。
その意味において、縦型にして容量を稼ぎ低音域まで出せる方式が考えられたのです。
もう一つが凄く重要な意味と理由があります、それは画面中央からボイスが聞こえるようにするためです。
通常のホームシアターシステムではフロントスピーカーが両サイド、センタースピーカーは画面の下に置きます。
そうすると、画面の中央からボイスを出そうとするとフロントスピーカーのスコーカーとツイーターは画面の上方向に来ていなければなりません。
ボイス成分は、フロントとセンタースピーカーに同じ音量が出るようにサラウンドで振り分けられています。
つまり、フロントの2つのスピーカーとセンタースピーカとの三角形の中心地点が画面の中央になるようにする必要があるのです。
この意味でもっと重要なのがこの3つのスピーカーの音量が同じである必要があるのです、つまり同程度の音圧のスピーカーを使う必要があります、この理由から画面の上側にスコーカーやツイーターを持ってくるために縦型のトールボーイ型が考えられたのです。
逆説的に言うと、この条件を満たしていればトールボーイを使う必要はないのです、これらの2つの条件を満たすのがトールボーイ型であるということだけです。