2023年8月24日 07:00
70年代後半ごろの話しですがオーディオ黄金比率というコンポーネントの価格バランスを示す指標がありました、その指標とはスピーカー:アンプ:レコードプレーヤーの価格比率が4:3:3が理想とされていました。
例えば10万円のアンプであればスピーカーは13万円、レコードプレーヤーが10万円で、この価格帯で組み合わせれば音質的なバランスが良いとされていました。
しかしCDプレーヤーが主流となり、またスピーカーが小型で高性能なものが溢れる現在においては70年代の黄金比率ではバランスが悪くなります。
最近のアンプはエントリークラスでも結構優れたDACを搭載しているものもあり、CDプレーヤーは以前のようにDAC性能で買われるよりもCD読み取り機として買われるケースも出てきています。
私もどちらかと言うとCDプレーヤーに関してはアンプのDACや外付けのDACに依存する派で、CDプレーヤーはデジタル音源を読み取ってくれるだけで充分だと考えています。
ただビンテージアンプをメインにするなら話しが変わります、この場合はアンプにDACは搭載されていませんのでCDプレーヤーには高性能なDAC搭載の物か外付けのDACが確実に必要となります。
その意味では、組み合わせるアンプによって黄金比率が大きく変わってきます。
イマイマの時代にビンテージアンプをメインで使うという人はおそらく余程のマニアだけで普通の人ではいないと思いますので、最新のオーディオ製品の性能等を考えて現在の黄金比率を考えてみました。
その結果、スピーカー:アンプ:CDプレーヤーの価格比率は3:5:2が理想的ではないかと思います、ただしアンプに高性能DACが搭載しているというのが条件になります、スピーカーが小型化し更にそれほど高くなくても高音質が期待できます。
ざっくりとした価格ですが、最新型のエントリークラス製品で小型ブックシェルフスピーカー6万、DAC内臓アンプ10万、デジタル出力対応CDプレーヤー4万、この価格以上のセットであればどんな製品を選ぼうが後悔することなくハイグレードな音質で愉しめると思います。
この場合の注意点としては、アンプとCDプレーヤーは光デジタルかデジタル同軸で接続する必要があります。
ちなみに価格をそれぞれ倍にして20万円以上のアンプになるとエントリークラスではなくミドルロークラスとなり、エントリークラスでは味わえなかったぐっと締まった高次元の音質が期待できます。