2023年8月22日 07:00
世界中で今や日本のラーメンは一つの食文化として認められ、どの人も美味しいと口を揃えて褒め称えます。
ラーメンの発祥の地である中国や台湾の人でさえも、日本に来れば本場の日本のラーメンを食べ歩きするそうです、今やラーメンは日本の一つの食文化となり本場の中国のものとは別物という認識をされています。
またB級グルメであるラーメン店がミシュランの1つ星を獲得したときには世界中が驚きました、そんな日本のラーメンはどの店のを食べても一様に美味しいのですがスープも麺も具もどれをとってもみな異なります。
更には製法まで異なり料理の本来的には別の料理かというくらいに異なりますが、どれもすべてラーメンでありどれもそれなりに美味しいのです。
この気付き、実はオーディオも同じなのではないかと思うのです。
ハイファイオーディオのカテゴリの製品であれば、どのメーカーのどの機種をどのように組み合わせて聴いても一様に「良い音」に感じます。
特にハイファイオーディオに耳が慣れていない人は、どれをどのように組み合わせても「どのラーメンも美味しい」と同じように、「どの組み合わせも良い音」と思うでしょう。
ところがラーメンを食べ歩きし、評価記事を書くようなラーメンの達人はスープ・麺・具・を詳細に分析し、そのバランスや味の根源食材まで見抜いて評価を出します。
これもオーディオマニアと極めて似ています、「良い音」は当たり前として、どのように良いのか悪いのか更にもっと良くなる組み合わせは何かを聴き分けているのです。
そして同じお金を払うならバランスの良い音質で聴き疲れの無い組み合わせを徹底して探るのです、これがオーディオの面白さであり道楽という所以なのです。
音質を極める人は味にも厳しい人が多いのも事実です、自身の五感に感じる存在を意識して極めるのか、それとも無意識で過ごすのか、その差は極めて大きいと思います。
私はオーディオ製品の音も料理の味もワイン・日本酒・ウイスキーなどのアルコールの香りやコクも全部気になります、世の中に存在している見えなくも五感に感じる物を看過できないのかもしれません。