2025年1月 8日 07:00
ホームシアターを手軽に楽しむための中心的な存在がAVアンプです、AVアンプとはAudio Visual Amplifierの略で直訳すると音と映像のアンプとなります。
簡単に言うと映像入出力/音声入出力の切り替え・サラウンドシステム・音声調整&増幅を合わせたアンプで、家庭でDVDやブルーレイディスクなどをソースとして映画館のような音声と映像を1台で楽しむための装置です。
ミドルクラス以上のAVアンプのバックパネルには一面に所狭しと入出力コネクタが配置されており、各種の音声入出力機器や映像入出力機器を接続して相互に入出力を自在に接続できるようになっています。
また、最近ではワイドFMチューナーが付きインターネットにも接続可能で、ブルートゥースでスマートフォンやモバイルAV機器との接続もできるというAVアンプも誕生しています。
ちなみにワイドFM(AM放送をFMで聴くことができる)チューナー付きは「AVレシーバー」、インターネットやブルートゥースが接続できるものを「AVステーション」などと呼ばれることがありますが、いずれにしても基本はAVアンプです。
AVアンプには、サラウンドのチャンネル数によってそのAVアンプがどこまでのサラウンドに対応しているかを示すようになっています。
例えば、サラウンドの基本である「5.1Ch(チャンネル)」とは、フロントLR(左右)・センター(モノラル)・サラウンドLR(左右)+サブウーハー構成となっています。
ここで、「5.1Ch」の最初の「5」がサラウンドのチャンネル数で「.1」がサブウーハーのチャンネル数を表しています。
センターとサブウーハーの出力コネクタが2つ付いているAVアンプは「6.2Ch」となり、実際にAVパワーアンプなどでは存在しています。
これは、モノラルアンプを2セット入れるよりもステレオアンプを2セット入れる方が部品や回路が他のチャンネルと共有化でき総合的に安価になるからです。
では、1つのステレオアンプのLチャンネルをセンターに、Rチャンネルをサブウーハーにすればよいということになります。
最近のAVアンプはICなどを使うのでそのようにしていますが、AVパワーアンプはトランジスタなどによるディスクリート回路で作られており、サブウーハーにはハイカットフィルターを入れる必要性から単純な発想だけでは音質作りも含めて解決しない場合もあるのです。
フロントチャンネルは、AVアンプでステレオ再生(2Ch)をするときなどはハイファイオーディオと同様となるため、ある程度の音質のスピーカーを使うのが一般的です。
90年代以降ではトールボーイ型がフロントスピーカーに使われますが、トールボーイ型である必要もないわけで、ハイファイオーディオ用の大型フロア型でも音質が期待でき全然OKです。
形にこだわるのではなく、あくまでもスピーカーは音質で決めるべきかと思うのです。
トールボーイ型となったのは、フロントには通常大型液晶テレビやプロジェクターのスクリーンが設置されるので、スピーカーの設置面積をできるだけ抑える目的なのです。