2023年8月21日 07:00
オーディオ道楽とは、本来は音楽をできるだけ良い音で聴きたいからシステムに拘るようになると思っているのですが、中にはオーディオ製品そのものに価値を感じる人もいるようです。
過去にローカルな飲み友達から高いオーディオ製品を買ったのに良い音がしないという愚痴をこぼされました、早々に見に行ったのですがCDがCDプレーヤーに入っているものしかないのです、「これだけ?」と聞くと「そう、他に聴きたい曲もないし」と言う返事です。
良い音が出ない原因の多くはスピーカーの結線ミス(左右の位相反転)か、アンプの調整ミスが多いのですが特にこれといったミスは見つかりません。
でも本当に低音も高音も出ておらずモゴモゴした薄い音なのです、これは私も経験したことがありません、と言うより聴いた記憶が無い音質です。
いろいろ考えているうちに、はっと気が付きCDプレーヤーからCDを取り出して見ました、はい原因はすぐ解りました、なんと入っていたのは自分でPCを使ってダビングしたというCD-RWのディスクです。
確かにPCで録音してPCで再生しても解らないものですが、流石にハイファイオーディオは見事に悪いなりのソースを素直に悪いなりの音に再生してくれるのです。
これがPCとCDプレーヤーのDAC(デジタル・アナログコンバーター)の桁違いに大きな差なのです、おそらくスペクトラムアナライザーを使って計測すればその差は歴然と表れるでしょう。
引き出しにしまったままのオーディオショップで貰ったチェック用のオムニバスCDをかけてみたら、本来のそのコンポの音がちゃんと出るではないか。
良い音で聴きたいというならPCでのダビングもんは止めましょう、それとオーディオ製品にお金をかけるなら、良い音が入っているちゃんとしたCDを沢山買いましょう。