2023年8月25日 07:00
オーディオ道楽とは実に多くの雑学が必要だと思うことがあります、雑学と言えばよく混同される言葉に「トリビア」がありますが、雑学とトリビアとは意味がかなり異います。
トリビアとはラテン語の三叉路を意味し、古代ローマで三叉路は極ありふれた風景であることから「どこにでもある風景」=「どうでもいいこと」を意味する言葉として用いられるようになりました。
近年では、特に「生きていくためには役にたたないウンチク」を指して言われるようになりました。
他方の雑学は確かに役にたたない知識もありますが必ずしもそうでもありません、その意味ではオーディオで身につく雑学の多くは生活に密着しているものも多いのは確かです。
オーディオの技術分野としては電気工学・物理学・流体力学(空力)などが存在していますが、これらを総合させた音響工学、そして金属や木材・紙・布といった素材の知識から各種の特殊工具の知識などが得られます。
これらの知識は、道具や材料が無い時などに代用品のヒントやオリジナルの新たな工具や素材を作る知恵となります。
また電磁波や空気振動で起こる不可思議な現象を理論だって解明することができます、これによって不要に不安になったり怖がらずに済みます。
都会では高層ビルの部屋の窓から話し声が聞こえてくることが多々あります、実はこの現象は音の集音・合成・共鳴・反射などの音の性質の条件が揃ったことによって起こり得るという説明ができます。
直線では1メートルほどしか聞こえないひそひそ話しでも、話す場所によっては集音・合成・共鳴・反射作用によって特定のポイントにだけですが100メートル以上届くことは数々の実験で実証されています。
レストランや居酒屋でもこの現象は起きますので、内密の話しがあるときには角の席は避ける事をお薦めします、特定の場所に居る人に丸聞こえになってしまいます。
こういった知恵以外にも多くの知識や知恵が詰まっているのがオーディオなのです、これを道楽として継続していると自然に自身の体験によって身についてくるのです。
テレビなどの電化製品を本来の使い方だけではなく、ニーズに合わせて他の電化製品と組み合わせて世の中にはまだ存在していない新たな電化製品を作り上げる事も可能です。
オーディオタイマーやオーディオトランスミッターなどはこういったアイデアで生まれた商品なのです、オーディオを通して得られる知識や知恵は意外にも実生活に密接に関係しているのです。