2023年1月24日 11:00
先日、ファンシーフーズで展開しているイタリアンレストランに食事をしに行ったところ、近くの席で「ナポリタンが食べたい~」と話すお子さん。
お母さんは「ナポリタンは、メニューにないよー」なんて話をしていました。
このように、じつはスパゲッティー・ナポリタンはイタリア料理店のメニューにはおいてありません。
なぜなら、スパゲッティー・ナポリタンはイタリアのパスタ料理でなく、
日本人が作った日本発祥の料理だからです。
「ナポリ」という名前がついていますが、イタリアのナポリとは関連はなく、もちろんイタリアにはナポリタンというパスタ料理はありません。
スパゲッティー・ナポリタンのはじまりには諸説があるようですが、
アメリカのイタリア移民が作ったケチャップを使って作ったパスタが太平洋戦争後にアメリカから日本に伝わり、これがスパゲッティー・ナポリタンの元になったといわれているようです。
ここから日本独自の料理として定着し進化していったナポリタンは、今では喫茶店やレストランにも並ぶ定番メニューとなりました。
そう、炒めた野菜をケチャップとパスタであえる、というスタイルは日本の洋食屋さんが考えだしたものなのです。
ナポリタンは家庭でもよく作られる料理ですが、もしお店でナポリタンを食べたいときには、
先述のように、イタリア料理店にはナポリタンはないので、少々古めかしい喫茶店や、学生食堂、洋食屋さん、パスタ専門店などへ足を運ぶと良いでしょう。
ナポリタンは皆から愛されている家庭料理ですので、そのお店独自の人気のナポリタンを置いているお店も多いですね。
本場イタリアでは、アマトリチャーナといわれるパスタ料理が比較的ナポリタンに近いといえますが、作り方やパスタソースという概念にも大きな違いがあります。
一般的なナポリタンは、パスタソースを作るのではなくケチャップで味をつけたスパゲッティで、トマトソースも使いません。
基本の具はハムやベーコンやソーセージ、タマネギ、ピーマン、トマトや缶詰のマッシュルームなどです。
パスタはイタリア料理のパスタのようなアルデンテではなく、柔らかくなるまで茹でるのも特徴です。
イタリアのアマトリチャーナは、オリーブオイル、にんにくで具材をいため、風味づけに白ワインなどを使い、羊のチーズを振りかけるのが最大の特徴といえるトマトソースベースのパスタになります。
もしイタリア料理店で、ナポリタンを食べたくなった!という人がいたら、アマトリチャーナを頼んでみるのも一考かもしれませんね。
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