2026年1月13日 07:00
今月に入りぐっと寒さが増してきました、初降雪の知らせも各地で聞こえるようになりました、さてそんな寒い夜にふとした疑問が湧いてきました、それは現代とは比べものにならないほど寒かった日本にあって昔の人はどのように寒さを防いでいたのかというものです。
例えば江戸時代には一部のお金持ちの家庭では火鉢や風呂があったようですが、一般庶民は隙間だらけの板一枚の家で暖房器具も風呂もありません、また布団も今のようにふっくらした暖かい綿入れの布団ではなく煎餅布団といって極薄く楮や藁などの植物を乾燥させたものを入れた布団でした、しかも全国的に現代よりもマイナス10度ほど寒かったようです。
答えを先に言ってしまうと当時の庶民の暖房は実は銭湯だったのです、家長が銭湯に行き熱い湯で身体を温めてから冷めないように急いで家に帰り煎餅布団に入ります、その布団に家族が足を突っ込んで身体を寄せ合って一家全員固まるように寝るという人間湯たんぽが唯一の暖房だったようです、その文化が今もなお日本人のお風呂好きにつながっているのでしょう、湯に浸かるという文化は世界的にも珍しい文化なのです。
また、湯冷めしないように着込んだ服も高価な綿を入れられないために服を袋状に作り中に和紙を丸めたものを詰めて空気の層で保温したようです、人間の生きるための知恵は本当にすごいと思います。
江戸時代の冬季には多くの人が亡くなっていたようで人口が数百年も一定だったのも頷けます、勿論凍死も多かったのですが江戸末期に一般庶民にも広まった火鉢で一酸化炭素中毒で亡くなっていく人もかなりの人数に上ったようです。
一般庶民は高価な炭は買えず炭の粉を糊で固めた練炭を使っており一酸化炭素が発生しやすかったのです、火鉢が無くても凍死で死に有っても一酸化炭素で死ぬというまさに生死をかけて寒い冬を乗り越えたというお話でした。