
代表のオフィスの駐車場入り口に際立つサルスベリ。
勢いよく枝が伸び、旺盛な植物です。
最も特徴的な点は幹の表面で、古い樹皮がはがれ落ちることで幹肌がツルツルと滑らかになり、この質感から「木登りが得意な猿さえ滑る」という意味で「サルスベリ」という和名がつけられました。
幹が特徴的なのですぐに覚えられます。
幹は剥がれた跡が白や淡褐色などの斑模様になり、観賞対象としても楽しまれます。
漢字では「百日紅(ヒャクジツコウ)」と書きます。
こちらにも由来があり、7月から10月にかけて真夏の暑い時期に約100日間も咲き続ける開花期間の長さから名付けられました。

花は一度にすべて咲くのではなく、同じ房の中から次々と新しい蕾が開き、散っては咲きを繰り返すため、長期間にわたって咲き続けているように見えます。

真夏の強い日差しや乾燥にも強く、非常に丈夫な花木で、こんなところからも生えてきました!!
学名:Lagerstroemia indica
分類:ミソハギ科サルスベリ属
開花時期:7月から10月の約100日間

代表のオフィスの庭で異彩を放っている植物。
枝にはミカン科の植物によく見られる鋭いトゲが多く見られ、葉はきれいな光沢のある楕円形で、手で揉むと爽やかな香りがします。
柑橘類は剪定時にも香りがします。
日本原産の柑橘類で、特に大分県で広く栽培され温暖な気候を好みますが、比較的寒さにも強く日本の多くの地域で栽培が可能であり、近年の温暖化でさらに栽培範囲が広がるのでは。
よくスダチと混同しますが、スダチより大きく直径約6cm程度の球形で、皮の表面には香りの元となる油胞がはっきりと見られ、酸味がまろやかで、清涼感のある上品な香りが特徴です。
焼き魚、鍋物、刺身などの薬味として使われるほか、ポン酢やジュースの原料としても広く利用されています。
まだ、実を付けておりませんが愉しみです。
なぜ、こんなところにカボスが・・・と思っていたところ、お隣の棟梁が、
「俺ん家の方に伸びてたやつを切っちゃったから、代わりに植えた!」
と。
代表もおもしろがっています。
何ともおおらかなご近所付き合いです。
学名:Citrus sphaerocarpa
分類:ミカン科ミカン属
開花時期:5月頃

代表のオフィスの庭のサツキとツツジの中に枝ぶりや葉の形が違う個性的な植物が。
春のジンチョウゲ(沈丁花)、秋のキンモクセイ(金木犀)と並び、日本を代表する三大香木の一つの常緑低木です。
美しい花と芳香、多様な用途で知られ、葉は光沢のある濃い緑色、革質で、対生又は3枚が輪生してつきます。
クチナシは「一日花」で夕方に開花し、夜は純白ですが、翌日の朝にはクリーム色に変化し、昼過ぎにはしぼんで茶色くなる刹那的な花です。
果実にはクロシンという水溶性の天然色素が含まれており、古くから食品の着色料として使われ、栗きんとんやたくあん、和菓子、ゼリーなどに自然な黄色を付けるために利用されます。
食品だけでなく、布や工芸品を黄色く染める染料としても古くから使われてきました。
果実は山梔子(サンシシ)と呼ばれ、漢方薬として消炎、止血、利尿などの薬効があるとされています。
昔からいろいろな場面で重宝されてきた植物ですね。
クチナシは漢字で「梔子」と書き、秋に熟す果実の特徴に由来しています。
※漢字単独で出てきたら読めないし、書けません。
クチナシの果実は橙黄色に熟しますが、熟しても果皮が裂開しない(実の口が開かない)ことが特徴で、この口が開かない「口無し」という状態から、「クチナシ」という名前がついたようです。
植物学的にもクチナシの果実の先端に萼(がく)が残ることから「実の口が閉じている」と解釈され、名前の由来を裏付けています。
学名:Gardenia jasminoides
分類:アカネ科クチナシ属
開花時期:6~7月

日本で親しまれている庭木で一年を通して葉を茂らせる、背の低い木です。
もちろん、代表のオフィスの庭にも10本程度植樹されています。
ツツジと同様に花の色は、赤、ピンク、白、紫、複数の色が混ざる絞り、斑入りなど、非常に多様な品種があり、葉が出てから花が咲くか葉と同時期に咲きます。
一度にたくさんの花を咲かせ、株全体が花で覆われるように咲く「全装(ぜんそう)」という特徴があります。
ツツジと違うところは、成長が比較的遅く、葉がツツジに比べて小さく・硬く・光沢があり、葉の縁にはツツジよりも目立たない鋸歯があることなどです。
葉のつき方が互生であることや枝が密に茂ること、剪定に強いことなどはツツジと同様の特徴です。
ツツジと同様に刈り込みによって丸、四角、生垣などの様々な形に仕立てることができるので、庭木としての根強い人気が伺えます。

みなさんご存じの通り、「サツキ」という名前は、旧暦の「皐月」(現在の5月頃)に花が咲くことから名付けられました。
学名:Rhododendron indicum
分類:ツツジ科ツツジ属
開花時期:5月〜6月

春の庭を彩る代表的な花木で広く植えられ、刈り込みに強いため、サツキと同様に生垣にも利用されます。
代表のオフィスの庭にも当たり前のように10本以上植えられています。
ツツジは春の訪れを告げるように一斉に咲き誇るその姿が、多くの人々に愛されています。
色は赤、ピンク、白、紫など非常に豊富で、花弁は5つに裂けていますが、品種によっては八重咲きもあります。
葉が出る前に花が咲く種類や葉とほぼ同時期に咲く種類など様々で、開花時期はサツキよりやや早く4月から5月にかけてです。

ラッパ状や漏斗状の花を多数咲かせ、樹全体が花で覆われるほど見事な姿になりますが、代表のオフィスの庭のツツジはまばらです。
サツキに比べて葉が大きく柔らかく、葉のつき方は互生です。
常緑又は落葉低木なので、種類によっては冬に葉が残る常緑性のものと、葉が落ちる落葉性のものがあります。
枝はよく分岐し密に茂るので、鳥の巣が作られていることもしばしば。
成長速度はサツキよりも速い傾向があります。
剪定に強いことからサツキと同様に刈り込みで様々な形に仕立てられ、葉が小さく、樹形が作りやすい品種などは、盆栽としても人気があります。
ツツジは漢字で「躑躅」と書き、画数が多い上に植物に関する文字が入っていないのでこれだけ示されただけではなかなか読めません。
なぜ、このような漢字があてられたのかは諸説あります。
・あまりに花が美しいので見る人が「立ち止まって足踏みをして見入ってしまう」
・花の蜜を求めてやってきた鹿や人が花の毒性により「ツツジを食べては死んで足踏みする」
この「足踏みする」という動詞が植物名になったという説が有力なようですが他にもあります。
・一つの枝にたくさんの花が咲き、それが連なって咲いていく様子が「連々(つらつら)」と咲くように見えることから「つらつら咲き」が「つつじ」に変化した
・ツツジは古くから日本に自生しており万葉集にも詠まれ、古語で「続き咲き」や「連なり咲き」を意味する言葉が時代とともに変化して「ツツジ」になった
真相はわかりませんが、ツツジの花は美しいから足がとまるという由来を覚えておきたいです。
学名:Rhododendron
分類:ツツジ科ツツジ属
開花時期:4月〜5月