2025年6月29日 09:00
春の庭を彩る代表的な花木で広く植えられ、刈り込みに強いため、サツキと同様に生垣にも利用されます。
代表のオフィスの庭にも当たり前のように10本以上植えられています。
ツツジは春の訪れを告げるように一斉に咲き誇るその姿が、多くの人々に愛されています。
色は赤、ピンク、白、紫など非常に豊富で、花弁は5つに裂けていますが、品種によっては八重咲きもあります。
葉が出る前に花が咲く種類や葉とほぼ同時期に咲く種類など様々で、開花時期はサツキよりやや早く4月から5月にかけてです。
ラッパ状や漏斗状の花を多数咲かせ、樹全体が花で覆われるほど見事な姿になりますが、代表のオフィスの庭のツツジはまばらです。
サツキに比べて葉が大きく柔らかく、葉のつき方は互生です。
常緑又は落葉低木なので、種類によっては冬に葉が残る常緑性のものと、葉が落ちる落葉性のものがあります。
枝はよく分岐し密に茂るので、鳥の巣が作られていることもしばしば。
成長速度はサツキよりも速い傾向があります。
剪定に強いことからサツキと同様に刈り込みで様々な形に仕立てられ、葉が小さく、樹形が作りやすい品種などは、盆栽としても人気があります。
ツツジは漢字で「躑躅」と書き、画数が多い上に植物に関する文字が入っていないのでこれだけ示されただけではなかなか読めません。
なぜ、このような漢字があてられたのかは諸説あります。
・あまりに花が美しいので見る人が「立ち止まって足踏みをして見入ってしまう」
・花の蜜を求めてやってきた鹿や人が花の毒性により「ツツジを食べては死んで足踏みする」
この「足踏みする」という動詞が植物名になったという説が有力なようですが他にもあります。
・一つの枝にたくさんの花が咲き、それが連なって咲いていく様子が「連々(つらつら)」と咲くように見えることから「つらつら咲き」が「つつじ」に変化した
・ツツジは古くから日本に自生しており万葉集にも詠まれ、古語で「続き咲き」や「連なり咲き」を意味する言葉が時代とともに変化して「ツツジ」になった
真相はわかりませんが、ツツジの花は美しいから足がとまるという由来を覚えておきたいです。
学名:Rhododendron
分類:ツツジ科ツツジ属
開花時期:4月〜5月