
改修工事が始まってから代表から指示が出た母屋の玄関の引き違い戸の交換ですが、代表のオーダーは、
「ブラウンで洋風な感じ」
急いでサッシ屋さんに相談し、カバー工法で設置できる製品を何点か抽出していただきます。
その中から代表の好みに合いそうなデザインのものを3種類選定して代表に確認します。
「これ。」
いつものようにほぼ即答。
既存の玄関は写真のように細い縦桟の古いデザインですが、代表が選定したものは幅広の横桟で色はウォールナット系のスタイリッシュですが落ち着いた感じです。
またまた交換が愉しみです。

母屋には神棚があって、そのまま残されています。
通常、信仰していた方がなんとかするものですが・・・。
残すわけにもいかず廃棄しようと思いますが、廃棄物と一緒に処分するには心が痛みます。
代表の取り計らいで、近くの神社でお焚き上げしてもらうようにします。
材木屋さんにお焚き上げをしてもらえる神社を聞き、神社にどのようにしたらよいか確認します。
9時~17時であれば社務所に権禰宜の方等誰かいるので声をかけてくださいとのこと。
時間外になりそうだったので再度お聞きすると、境内には24時間入れるので拝殿の脇に置いてくださいとのこと。
すでに日は落ち、初穂料を納められる時間ではなかったので、お賽銭箱に心ばかりの気持ちを入れ、しっかり感謝をお伝えいたしました。
※ 権禰宜(ごんねぎ):神社の神職の役職で、禰宜を補佐する立場の一般職員
※ 初穂料(はつほりょう):神社でご祈祷(きとう)を受ける際や、お祭り、七五三、お宮参りなどの慶事(けいじ)の際にお祓い(おはらい)を受けた神官に渡す謝礼のお金

職人の方々は10時と15時の決まった時間に休憩を取ります。
昔から建設現場のこの習慣は変わっておりません。
代表からの差し入れを当初はお茶や紅茶なども混ぜていたのですが、棟梁から
「みんな無糖の小さい缶コーヒーしか飲まねぇんだ!」
と、いうことでブラックの缶コーヒーを取り揃えています。

換気扇などの設備を撤去した穴など左官工事できれいに埋め、外壁の洗浄が完了したのでいよいよ塗装が始まります。
上の方から始めるので、まずは別館の横葺き金属屋根からです。

これ、面白いのです。
この写真では断熱シートで隠れていてわかりませんが、左側にも窓があります。

こんな感じ。
なんだ、「ハメ殺し窓(FIX窓)」と思いきや、引違窓なのです。
引違窓の右側だけキッチンの採光が取り入れられています。
左側は採光が必要のないバスルームのユニット壁に光を取り入れています・・・。
また、よく見るとクレセントがありません。
実際はあるのですが、バスルーム側にあり隠れていて手も入らず機能していないのです。
いわゆる開かずの窓・・・。
当時の手描きの設計図をいただいたのですが、ところどころ寸法が違ったり、実際の建物とあっていなかったり・・・。
設計の間違いなのか施工の間違いなのかいろいろ思いをめぐらしますが、もしかしたら何か思想があったのかもしれない。
当時のことはわかる由もありませんが、代表がどのようにメスを入れるのか愉しみです。