改修工事のこの建物は二世帯住宅なのでキッチンも2つあります。
もちろん、片方は不要となりますので母屋側の流し台は撤去です。

改修工事の方法は現場により様々で流し台などの撤去は誰がやるか状況に応じて判断します。
流し台の交換だけなら水道屋さんの工事になりますが、今回はこのキッチンの床も改修するので、大工さんの工事となります。
レンジフードや換気扇、給湯器なども不要なので撤去・廃棄です。
なお、こちらは撤去後、小さい流し台を設置することの指示が代表からあります。
前回からの続きです。
棟梁から
「風呂の方はどうする?」

改修後に風呂としては使わないことは決定しています。
水は使いますがお湯は使いません。
また、この部屋(風呂)で長時間の作業をするわけでもないので、
代表からは換気扇は無くして問題ないとの指示です。
この建物の設計図は手書きの平面図しか残っていなく、
設備がどのような設計になっているかは不明ですが、
工事をしながら必要なものを追加していったのではないかと想像します。
改修工事中にまた棟梁から電話があります。
「外から取っている換気扇の電気配線はどうする?」
最初はどこの話をしているのかわかりませんでした。
通常、内部の配線は内部で完結します。
しかしながら、歴史あるこの建物において、設計時にトイレの換気扇を付ける仕様ではなかったのか又は工事の途中で換気扇を付ける仕様変更をしたのかわかりませんが、外部コンセントから内部の換気扇の電源を取っています。

このトイレは一体的空間の一部になるため、換気扇は撤去し器具がついていた穴は塞ぐことに。
当時の裏技を垣間見ました!
実はこの改修建物、トイレが3つあります。
母屋に1ヶ所、別館の1階に1ヶ所、別館の2階に1ヶ所。
母屋側は一体的な何もない広い空間にするので、母屋のトイレは撤去です。

また、代表からは、排水管から臭気が出てこないようにしっかり蓋をするよう指示が。
臭気や虫が出てこないよう水道屋さんに防臭キャップ等で配管を封鎖していただくよう伝えます。
水道屋さんもよくわかっているので、この辺の工事はお手の物です。
工事が進んでいきますが、とりあえず判断に迷ったものは残置しておりました。
使えると思ったのですが、改修後の建物の使い方を考えると利用方法が見当たりません。
誰かに再利用していただければとリサイクル業者に見積もとりましたが、高級メーカーのもの又は7年以内のものでないとリサイクルはできないとのこと。
引き取って廃棄することもできるそうですが、なかなかの金額です。


代表に相談し、工事の途中でしたが、内部の和ダンス、洋ダンス、食器棚等10台ほど、外の物置1台を急遽廃棄することになりました。

自分たちで廃棄することも検討いたしましたが、工事の段取りをしている材木屋さんと左官屋さんに、工事で廃棄物が出るのでそれらと一緒に廃棄していただくことに。
昔の職人気質の方々なので、付き合うことになったらとことん付き合っていただけます。
とても心強い!!
リユースが流行っている昨今、簡単にリサイクルで引き取ってもらえると思っておりましたが、リサイクル業界にも様々な基準などがあることを知り、勉強になりました。