アメリカや中国の強さの秘密は内需です、自国で生産して自国で消費する、一つの国の中で経済循環を興せています、これだけで一つの大きな経済が成り立ちます。
日本は精密機械や自動車を生産して海外に売る、その代償として他国の農産物などを買わされています。
ローカルをもっと見て考えることが必要です、食糧自給率も飼料や肥料を国産にすれば一気に跳ね上がるのです、食糧自給力の計算上では飼料や肥料が輸入の場合は差し引かれてしまうのです。
企業も同じように自社の周りに経済循環を起こすことに注力すれば自然な形で成長していけるようになります、どんなビジネスも自ら周辺に経済循環を興す仕組みを構築すること、これが自然にお金が回り経済渦が発生する秘策です。
そのお金の回転によって起こる吸引力に引き寄せられて自発経済渦の外部から更なるお金が入ってくるのです、経済も自然の摂理と何も変わりません、何故なら自然の中で生きている人間の成すことなのですから。
何事もお金を回すことを優先して意識すること、例え小額でも決して一方通行で終わらせてはいけません、一方通行では単なる消費で終わり自身の周囲に経済循環は起きないのです。
では本当に消費するものを購入する場合はどうするか、法人という別人格を個人に加えて新たに持つことです、少なくても法人経営者は法人代表と個人という2つの人格を得ているのです。
これにパートナーの法人を加えて3者で回してから消費する、たったこれだけでも経済循環が起こります。
ここで利益は問題ではありません、お金の流れで経済渦を作り出すことが重要なのです、これを常に自然に発想できる思考を持つ人が経済的に成功するだけの話しです。
猛暑や厳寒など異常気象に襲われる年があります、これらの予想の根拠はエルニーニョ現象やラニーニャ現象が関係していると言われています。
ここで「エルニーニョ現象」や「ラニーニャ現象」とは何かというと、スペイン語でそれぞれ「男の子」と「女の子」を指しています。
誰が命名したのかは解りませんが、ペルー沖の海水温が他の地域の海水温よりも高くなる現象を「エルニーニョ現象」と呼び、逆に低くなる現象を「ラニーニャ現象」と呼んでいます。
人間の行動だけでなく自然環境のすべてが原因があっての結果が現れるのです、ちなみに結果から原因を探るのは調査や研究といい、原因から結果を探るのが予測や予報といいます。
猛暑であるならそれなりに、冷夏であってもそれなりに、経営者ならビジネスに猛暑も冷夏も関係なく素直に対応していくしかありません。
最も気温によりビジネスの振れが大きくなるのが家電業界です、猛暑予測が出るとエアコンの売り切れが続出します、そして食品業界にもかなりの影響が出ます。
事前の対応も然りですが、家電業界と食品業界は予想外れによって過去に大損害を何度も出してきています。
情報に流されずに、どのような状況を迎えても対応可能なように事前にあらゆる方面の準備をしておくことが重要なのです。
そして勝者とはどのような事象が現れようが、それに瞬時に完璧に対応すべく事前準備が行える人ということです。
異常気象などを結果の言い訳にしている人は、いくら頑張ろうが思い通りの成果は何時まで経っても得られないでしょう。
異常気象や予測不能な自然災害、そして社会現象にウイルスパンデミックなどの事態さえも味方につけて素早く対応し軌道修正する、そんな人が何をやっても上手くいく勝者となれるのです。
事態に慌てることなく素直に受け入れて最善の対応策を瞬時に練り実行する、こういうときこそ経験と経営手腕の差が出るのです。
事業において売り上げに直結するような契約ができたときは確かに嬉しいし達成感もあるのは正直な気持ちでしょう、でも経験上で言わせてもらうと一つの契約によって思わぬ悪しき展開になることもあるのです。
水を差すわけではないのですが、これから話す事をしっかりと頭に入れておいてほしいと思います。
ズバリ「ビジネスは蓋を開けてみないと解らない」の一言です、その契約によって急成長するときもあれば逆に赤字を垂れ流しても止めるに止められないときもあるのです。
更にはそのたった一つの契約という存在によって大きく信用も信頼も失うこともあります、これは誰とどのような契約をしたかということが大きな理由になります。
契約は一つのスタートするきっかけに過ぎません、当然契約によって成功が保障されるわけでもありません、当事者同士が上手くビジネスを行い互いに利益(経済的だけではない)を生むことに契約の意義があるのです。
逆に一旦関係がこじれると契約書が悪魔のように効力を発揮してきます、最悪のケースでは法的手段の争点のベースとなります。
つまり何事も結果次第です、契約はその後に互いに良い関係が築けるのであれば内容はどんなものでも良いのです、つまり契約したら結果を残すことに専念しなければならないのです。
たかが契約、されど契約、起業家は起業する前の契約といえば賃貸契約や携帯電話の契約くらいでビジネスの契約に関しては未知の世界です。
かといってビジネスの契約に神経質になることはありません、住居の賃貸契約と同じで平和に暮らしていれば何の問題も発生しません、つまり関係が上手くいっているときには契約しているという意識は互いに無いものとなるのです。
話しがそれますが契約書を交わすことはありませんが人間関係も同じことが言えます、付き合い始めたときにはその先がどうなるかは誰にも解りません、ビジネスを通しての人との出会いであっても有益なビジネスには至らないかもしれません。
ただ、それ以上に有益な関係を築けるときもあります、どんな関係にせよ上手くいっていれば何のトラブルも発生しません、むしろ片方のトラブル回避に互いが協力し合えます。
プライベートで出会ってもビジネス契約以上の信頼で結ばれることもあります、縁とはまことに不思議なものです。
「Aさんを知ってます」とか「B会社とは昔から太いパイプが有るんです」と、何かにつけて著名人や有名企業の名前を口にする人がいます。
このような他者の名前をビジネスなどにおいて営業武器にする人をネームドロッパーと呼びますが、このような人の心理とはどのようなものなのでしょうか?
本人は自分の株を上げるための営業手法とでも思っているのかもしれません、ただ残念ながら百戦錬磨の経験者にはこの手法は一切効果がありませんし逆に信用を失うことになるでしょう。
何故なら、そんな人はどこにでもいるし重要なのが人脈ではなく結果を出せるか否かということを優先しているからです。
著名人の名前に惑わされているうちはネムドロッパーと同じ類の人間だということです、ビジネスにおいて誰を知っているかなど何の役にも立ちません、その人に何ができて何をしてくれたかで付き合う人の本質を見極めることに尽きます。
特に経営者ならネームドロッパーとの付き合い方を冷静に考えなければなりません、付き合ってみたはほんの数ヶ月で何の利益も齎さないことを理解しなくてはなりません。
ネームドロッパーの思惑は利益を齎す人だと相手に思い込ませては巧みに近づき、飲食費を支払わせながら運良く運べば小遣い賎を稼げるという些細な幸福事に過ぎません、実に稚拙な自己利益人間なのです。
ネームドロッパーに踊らされては社内がギクシャクし重要な人材を手放してしまう経営者が後を絶ちません、経営者はどんな人と付き合う場合にも「付き合う事の利益とリスク」を冷静に見極めなければならないのです。
ビジネス人脈において重要なのはその人の絶対的な能力です、そして結果が全てなのです。
この数年で面白いビジネスが生まれています、それは「企画屋」ともいえる経営戦略コンサルティングで、大手のシンクタンクなどからスピンアウトした人たちが細々と始めています。
しかし企画を生業とする人に共通する大きな「ああ勘違い」があります、それは自分の仕事はアイデアを出して企画書や事業計画書を作ることだと思っていることです。
ここで「企画」という漢字を分解してみましょう、そうすれば「企画」の本質が見えてきます。
先ず「企」は「くわだて」で、意味は「計画しそれを実行する事」を指します、また「画」は「えがく」で「表現」を意味します、また「具体的な形に落とす」という側面の意味があります。
つまり、「企画」とは、アイデアを出し企画書にまとめて提案することではなく、「アイデアを具体的な形にする計画と実行」のすべてを指し、その結果においてクライアントは納得しお金を出すのです。
多くの企画屋が立派な企画書を作成し提案するものの利益になっていないという現状の理由がここにあります、そして企画の最も重要な事項はアイデアでも計画の中身でもないということです。
企画とは、現状の状況から事業の目的や構成するメンバーの特性など全てを把握したうえで実現可能な具体的な成功シナリオと事業計画を策定し、更にそれを基に実現に向けた行動をクライアントと共に実行して結果を出すことにあるのです。
どんな良いアイデアを出そうが実現不可能なものであれば結果を残すことはできません、更にはクライアントにアイデアを実行させようとしても根拠もない他者のアイデアで貴重な時間を割いて動くことはありません。
自身が逆の立場で考えれば簡単なことです、まさに「絵に描いた餅」とはこのことです。
クライアントが求めているのは具体的且つ理想的な結果のみです、まずはそこを正確に把握し自身で実現して見せるのが企画屋の本質なのです。
その姿勢にクライアントは信頼を寄せ一緒に計画を実行しようと思えるようになるのです、ここに大きな「ああ勘違い」が潜んでおり、コンサルティングとは結果的に人を魅了し動かす人間性がものを言うことを理解していないのです。
アイデアや計画を出せるだけの人なら五万といます、企画屋が評価されるのは決してアイデアでも立派な事業計画書でもありません、アイデアを具体的な形にして結果を出すビジネスセンスとテクニック、さらには行動力とそれに伴う結果が重要であり存在価値なのです、その結果において初めてお金を得られる立場になれるのです。
アイデアや企画書だけは立派、でも実現し結果を残せない頭でっかちな企画屋ならば面倒なだけの存在であり、受ける方は不要な業務が増えるだけで当然お金を支払うことに躊躇うでしょう。
いったい何のための誰のための費用なのかです、目的が自身の利益の為の提案であれば本末転倒もいいところです。
逆に経営者はアイデアや企画書に踊らされずに、その人が本当に結果を出すことを保証できる人なのかどうかをしっかり見極めてほしいと思います。