世の多くの起業家に多い課題はいつまで経っても儲からないことだと思います、毎日のように人と会い異業種交流会で必死に自分を売り込むのですがお金に繋がらないと悲鳴を上げます。
ズバリ人と会うことで集客しているつもりになっているのが儲からない理由です、人脈開拓とは名だけで常に忙しい割にはお金だけが出て行く羽目になるのです。
更に厄介なのが会った後のメールやら意味の無いお付き合い、下手するとその人の商品を買わされたりイベントのお誘いを受け無理した結果がトラブル続出で本末転倒もいいところです、結果的にシガラミと遺恨だけが尾を引く羽目になるのです。
そもそもビジネスの根幹は人と会うことでもなく人脈を増やすことでもありません、成功者をよく観察してください「できるだけ初めての人とは会いたくない」と言う人がほとんどです。
成功したければ真に有益になる人を得て、その人に時間もお金も神経も集中させることです、それが私の経験上の成功法則です。
世にはびこる何人集めるかということを生業としている集客コンサルタント、ではそのコンサルタントは何故いつまで経ってもお金が無く常に自身のビジネス集客に必死になっているのでしょうか?
その人の言葉を信じるよりも、その人の生活や境遇を見れば笑顔の裏に在る真実が見えてきます。
ビジネスは人脈の多さでは決まりません、たった一人でよいのです、有益な人と組めば労せずしてビジネスが回り出し経済環境が構築されてきます。
人脈の数を誇っているうちはビジネスでの成功など夢のまた夢で終わります、何故ならそんな行為はビジネスでもなんでもないからです。
市井の人の「俗世界の偏見」に流されてはいけません、成功者としてビジネスの王道をしっかりと確立していただきたいと思います。
お金の話は聞く人によって、また状況によって様々で誤解を生むことが多々あります、その意味でお金に関する記事はできるだけ書かないようにしているのですが、どうしても伝えておきたいことがあります。
「お金で買えないものは沢山ある」、「世の中お金じゃない」と昔からよく言われます、私もそう思いますしけっして間違ってはいないと思います。
ただ、世の中奇麗事だけではやっていけないこともたくさんあることを理解してほしいのです。
例えば一念発起して起業したとします、そこで先ず躓くのが資金の問題です、事業資金が無ければやりたいことを我慢して最小限のできるところから始めるしかありません、資金の問題は思った以上に厳しいのです。
誰が言ったのかは思い出せませんが、「やりたいことが無いなら何をしてもお金を貯めることだ、やりたい事ができたときに何もできないから」というけだし名言があります、私も経験則から本当にその通りだと思います。
老後のことを考えずに貯蓄などの準備をしなかった自身が悪いのか、このところ生活苦から人知れず無縁死する老人が後を断ちません。
「金は天下の回りもの」とは言うものの、現代はそんな呑気に構えていられる時代ではないのです、少なくても私は「お金さえあれば良い人なのに」と思える人は何人も知っています。
「お金が全てじゃない」、されど何をするにも生きてくのさえお金が必要なのです、その現実問題から目をそらして偉そうなことを幾ら語っても、一時の慰めにはなっても生活の糧にはなりません。
経営者であるならお金の問題は避けては通れません、お金が無くては事業推進どころではなく目前の家賃や給与を支払うことすらできないのですから。
これまで各種の事業を興してきて一つだけ言えることがあります、それは事業の内容と成功するしないというのは一切関係ないということです。
上手く事業推進させればどんな業種でも儲かる事業を作り上げることは可能です、しかも誰がやってもです。
私はよく「経営は99%がテクニックで決まる」と言っています、事業を興すにアイデアも能力も全く関係ありません。
残念なことに上手くいかない人ほど経営テクニックを懐疑的に考えて学ぼうとしません、そして常に自分のやり方が正しいと頑なに変えようとしません、まずは意味の無いプライドを潔く捨てない限り経営テクニックを教えたとしても何の意味もないでしょう。
儲かる経営テクニックは難しいことではありません、ほんのちょっとした思考を変えるだけです。
ここで話せる範囲で重要なことは「経営はタイミングが最重要」ということです、儲かる経営テクニックを身体で記憶したうえで始動タイミングをじっと待てるかどうかで事業の成功が決まってしまいます。
多くの人は「思い立ったが吉日」ですぐ始めてしまいます、まずこの段階で将来は既に見えてしまっているのです。
そして撤退のタイミングは始動タイミングに比較して数段階も上のレベルにあります、自身で育てた事業を簡単に捨てられるものでないことは解ります、でも奇麗に終わらさせずに腐らせてしまったら一生後悔が残るというものです。
誰が何をビジネスにしようが儲かるビジネスは簡単に構築できます、幾つかの約束事を守りやるべきことをしっかりやって天の時をじっと待つだけでよいのです。
「若さ」を売りにする経営者がいますが、ズバリ若さは売りにはなりませんしマイナスに作用することを理解していただきたいと思います。
大きなビジネスや利益率が高いビジネスの多くは経験豊富な経営者が率いる企業が相手となります、ここで経験豊富な経営者は相手にも同等のビジネスマインドを求めてきます、その際に大きな要素が人生経験となることは至極当然のことです。
つまりは「若いな」と思われただけで機会損失となることなど世間一般的な常識です、これは業務もさることながら出資や提携などはもっとこの傾向が強くなります。
更には法人相手ではなく個人相手でも同じことです、航空会社や銀行などの世界のフラッグシップ企業(国を代表する企業)のCAやカスタマー担当を見てください、ファーストクラスや法人窓口には20年以上のベテランを揃えています。
若い方が得だと思うのはそれなりのステータスレベルの人しかビジネスの対象に考えていないという証拠です、世の多くの成功者や常識人は若さなどをビジネスやサービスに求めてはいません、それほど世の中甘くはないのです。
ビジネスに求められるのは信頼と経験からのノウハウです、そして年齢に相応しい「品格」が備わっているかです。
若さやパフォーマンスを売りにしている人には、それに飛びつく本物とは何かを知らないレベルの人しか寄ってきません、つまり若さやパフォーマンスを良しとするような人達による成功者とは程遠い怪しい謎の集団ができあがるだけです。
結論を言えば、まともなビジネスを本気で行いたいのであれば「若さ」を売りにしている時点で成功からどんどん離れていくと思った方がよいです。
「若さ」など武器でもなんでもなく、せいぜい失敗した時の「若気の至り」という言いわけにできるだけというのが関の山です。
そもそも若さを売りにしている人は他に武器がないからに他なりません、自身のささやかな誇りなどビジネスの世界には一切通用しないことを肝に銘じることです。
新規事が動き出すと必ず出てくるのが障壁と難題と伏兵という3つの試練です、これは長いビジネス経験上で言えば「極めて順調」な証です。
新しき事が動きだした直後に多くの障壁や難題が出る方がその後は順調に進展するものです、事業が完成し推進に移行した後に障壁と難題が押し寄せると事業が止まってしまう可能性もあります。
だから本格稼働が始まる前の障壁と難題はむしろ大歓迎なのです、ここで新規事を始めると障壁と難題が何故起きるかという法則を理解することが重要です。
そこには入念な調査と分析が行われているという証なのです、事前に調査を行う過程において障害や難題が当然のことのように起きてくるのです。
そもそもビジネスに計画通りということなど皆無です、逆に何も問題が発生していないということは何も進んでいないという裏返しでもあるのです。
物事の全てが陰陽表裏一体です、必ず善い事の裏には悪い事が隠れており、悪い事の裏には善い事が隠れているのです、そこをどう見極めどう思考するかが重要なポイントなのです。
最後に伏兵という怖い存在があります、伏兵とは新規事に災いをもたらす人材や身内のフリをして突然手のひらを返して競合他社に寝返るような人をいいます。
伏兵を出さないことが新規事の重要不可欠な要素です、パートナーを選択する際に充分な信頼関係が結ばれているのかを慎重に見極めることが肝要です。
自己利益を優先する人ほど初期の頃には身内のフリをします、しっかりと本質を見極めてから新規事業に参加させる必要があります。