生業は「なりわい」とも「せいぎょう」とも「すぎわい」とも読み、「生活を営むための経済活動」という意味です。
突然のように自分にとって何が生業なのかを改めて考えてみました、そのきっかけは3年間ほど起業支援を行ったことに起因しているのかもしれません。
起業家へのコンサルティングを通し自身とも向き合っていたのです、その意味では隠居前に起業支援を行ったことは無意味ではなかったと思えてきます。
私は高校・大学と電子工学・制御工学・コンピュータ技術を学び、社会人になってからは同じロジックでもハードウェアからソフトウェアにチェンジして、ITが自身の生きる道と頑なに信じてプログラマーに始まりSE・NE・アルゴリズマーとITを極めてきました。
しかし上場企業の傘下に入ったのをきっかけに、経営コンサルティングの世界が今度は自分の進むべき道だと確信し8年間やってきました、それをきっかけにIT事業から完全撤退し封印までしたのです。
しかし封印から5年ほど経った2016年の夏、突然のように身体の中からITを再度極めたいという大いなる欲望が湧いてきたのです。
そのきっかけとなった技術はブロックチェーンであり、Linuxを極めたころに感じたインスピレーションが猛烈に襲ってきたのです。
そう考えた瞬間に、それまで無意識のうちに考えていたIT新案を次から次へと特許申請しIT時代のパートナーと積極的に会うようになりました、そして子会社を完全に復活させIT事業を再起動させたのです。
再起動当初はブロックチェーンの話しができる人は皆無です、したがってタイミングを見ながら準備だけは進め、手始めに将来の来るべくブロックチェーン全盛期にUIやフロントエンドとして機能させることができるオウンドメディアをパッケージ化させ展開させました。
その時の一連の行動を漠然と考えていた時に出てきた言葉が、「ITを捨てることができなかった」ということです。
そこで自分のこれまでのビジネス人生でIT以外に「捨てられないこと」って何だろうと再確認してみました、出てきたのが飲食に関する事項と陰陽五行などの学問を極める事項、そしてオーディオ道楽でした。
飲食ビジネスは約12年前に11年間やっていた事業を封印したのですが、IT事業と同じように無性に身体が欲するようになり、これも別の子会社を同時期に復活させ再起動させました、そして12年ぶりに飲食店経営も復活させました。
陰陽五行は自身の理論を2008年に確立し、今も尚日々進化させている事項でITや飲食にも通じる理論が次々に脳裏に浮かんで来ます、ゴールも収益化もまったく今は見えませんが捨てることは有り得ないとまで思えるのです。
また2018年の10年間封印していたオーディオ道楽の復活、これもまた将来とんでもないことが起きるような強い予感がしています。
改めて生業を考えるとき、私の場合にはやりたい事とか好きな事ではないように思えるのです、何故ならIT事業と食事業、そして陰陽五行とオーディオはやりたいとか好きとかという意識は一度もないからです、むしろそれらをやっている時がもっとも自分らしく生きられるという感覚なのです。
捨てたくないこと、これを考えると自身の生き方に没頭でき他者事はまったく気になりません、徹夜や問題勃発も一切ストレスにはなりません、家族やペットの事を考えるのとまったく同じ感覚です。
資金調達にしても同様に、明るい未来を創造するためなので全力で推進でき成果もすこぶる良好です。
捨てられないほどの大事なもの、どんな状況でも大事にして何か障害が起きれば最善を尽くす、それはストレスと感じることはないのです。
もし自身の捨てることができないほどの事項で生計を立てられるなら、こんな成功は何を以っても代替えはできない宝だとと思えるのです、これこそがビジネスまでも含めた人生成功者と言えるのではないでしょうか?
この発見によって自分の何が生業なのかという答えがハッキリ見えたのです、あまりにも遅い気付きでした、でもそれに気付けたことは今後の残り少ない人生の大きな喜びでもあります。
自身のやっている事で違和感を覚える事は、名分や周囲の目などに捉われず一日でも早く捨てることです、続けたところで最後まで幸福感を味わうことはないでしょう。
人生は自分自身のものです、そして与えられた時間という絶対値は何をやっていても不変であり限られているのです、悔いの無い人生こそが最高の成功人生だと思います。