何をやっても上手くいく人は「もう無理」と思った瞬間に更に自分に鞭を入れて頑張れる人です、仕事で疲れて酒を飲んで帰り今にも寝堕ちそうな時でもPCの前に座りその日気になったことを検索して学びます。
このたったの数分間が、5年10年と年月を重ねることで極めて大きな差となって表れるのです。
ビジネスを上手く回している人は決して運が良いのではありません、見えないところでの努力の積み重ねによる結果なのです、上手くいかない人に限って自分に厳しいことを一切行わないし自分を甘やかしては学びもせず現状に流されているのです。
現状に満足するのは自分に厳しくしている人の行動を肯定した瞬間に自身の甘さを認めざるを得なくなります、だから自分に厳しくする人を認めようとしないのです。
もう何人見てきたことでしょうか、こういう人は数回会えば解ります、その人の将来がどうなるかも手に取るように解ります、「頑張らなくていいよ」とか「今のままでいいよ」という慰めは決して他者に向けられたものではなく自分自身に対してです。
今は何の実績も無くても、何事にも自身を追い込んでストイックに頑張れる人は本当に最後に笑える人です、これもまた例外はありません。
普通の人の感覚で普通の人と同じことをやってるから、いつまで経っても普通の人であって成功とは無縁の中で普通の人で終わるのです。
いきなりの結論ですが、難しい商談はできるだけ午後1時から3時ごろまでに行うようにすると効果があります。
もしくは、お昼や夕食時間帯にレストランや懐石料理店で食事しながらの商談でも効果が期待できます。
人間に限らず動物であれば腹が減っていると意味も無くイライラするものです、したがって特に難しい商談の場合は昼食後、もしくは食事しながらが最適なのです。
普段不機嫌な人も「まあ、やってみるか」と前進する可能性が極めて高くなります、更に互いに良く知った仲なら、落ち着いたお店でゆったりと昼食や夕食をしながらの商談や契約ごとを行うと不思議に良い方向へ進んでいきます。
レストランでは体裁を考え大きな声も上げられないし、高級店であればあるほど程良い緊張度も高まり真剣に論議ができます。
またそういう高級感ある雰囲気の中では、人は気持ちも一回り大きくなるようで多少の無理も聞いてもらえる可能性が高くなります。
ただし食後は逆に胃に血液が回って頭の回転が悪くなるようですから、技術的な課題や詳細な設計などの会議には向きません、技術系の細かな打ち合わせなら腹が減っている状況の方が白熱した会議となることでしょう。
会議の内容で時間や方法を変えてみると、今まで上手くいかなかったビジネスも意外と上手く運ぶことに繋がるのです。
多くの成功者はこういった肌感覚がしっかりと身についているものです、これも経験からくる貴重なノウハウの一つです。
アフリカンドリームを描いた書籍の中で興味深い内容がありました、その前にちょっと余談ですが現在アフリカ大陸全土の人口は約16億人、そのうち富裕層は約6%の1億人以上もいます。
テレビなどで観る状況とはまるで異なり今やアフリカは決して貧困大陸などではありません、経済シンクタンクの予想では2050年には大陸人口が21億人となり、GDPトップ3は中国やアメリカを抜いてアフリカの国々になる可能性があるとまで言われています。
アフリカの富裕層、中でもトップ100位に入る人たちは日本人が想像する範囲を大きく超え数千億円以上という莫大なお金を持っている人たちです。
その富裕層の人達の人間観察方法は実にユニークで驚きます、その人たちはビジネスをする際には相手と何回も会って観察するのだそうです。
その第一歩が外見観察で、ブランドを纏いゴールドやダイヤモンドを身につけているような人とは絶対に取引を行わないのだそうです。
ビジネスに重要なのは根幹のビジネスマインドの部分であり、外見で金持ちアピールしようと飾るような人は他者がどう見ているかなど、本来のビジネスとはかけ離れたところにエネルギーを使う人であり大きな成功を納めない人だといいます。
本当に成功している人は何もかもに余裕が有るのです、つまり外見や余計な事に気を使う必要も無いのです、何故なら他者に良く見せようなんていう必要も無いからです。
むしろ身の安全のためにできるだけお金を持っていないように見せる工夫までするのです、こうすることで外見で人物を判断するような人は寄ってきませんから面倒なことも起こり得ないのです。
そしてビジネスで最も効率よく成功する方法を知っています、それは同じ感覚の人で更に世の流れに乗って好運に満ちている人と組むことです。
真の成功者は真の成功者と、真の金持ちは真の金持ちと組むのがビジネスの基本法則だということのようです。
「まあ何とかなるさ」、こういう言葉をよく耳にします、しかし例外を除き多くの場合この人達は最悪の状況を迎えていきます。
プラス思考と言えば確かにそうなのですが、何故この言葉とは裏腹に問題が解決するどころか更に深刻な状況を迎えるのでしょうか、そこには大きく心理的なものを見て取れます。
「まあ何とかなるさ」、この時点で精神的に自分の判断ミスや選択ミスを擁護してしまっています、つまり今の苦痛な状況を真摯に自身のせいだと受け入れられずに一種の逃げを作ってしまっているのです。
そういう人は自分では一切動かずに誰かが助けてくれるのを待っています、問題解決は逃げずに自ら行動しなければ解決の糸口さえ見つかりません、時間だけが刻々と過ぎていくだけです。
「まあ何とかなる」、「時間が解決してくれる」、「誰かが最後は助けてくれる」、確かに場合によってはそれで上手くいくこともあるかもしれません、でもこれはギャンブルと同じです、思惑が外れれば最悪の状況を迎えることになります。
本当に何とかしたいのであれば「まあ、何とかなる」ではなく「何とかしなくてはいけない」、「何とかしてみせる」という強い意志と気持ちを持っていただきたいと思うのです。
経営者にとって、否どんな人でも精神的な逃げは決して良い状況にはなりません、時間が経過するほどに大きな問題となって襲ってきます。
昔から経営者同士の挨拶のようなものに「最近よく眠れてますか?」というものがあります、加えて私のような年齢になると「字が見えますか?」とか、「硬いものが噛めますか?」などと身体の問答が加わります。
経営者なら誰しもある時期に眠れない日が何日も続くことは特段珍しいことではありません、特に資金問題や社員やその家族の問題、クライアントとの意見のすれ違い、一歩間違えば経営を直撃する問題は日々起こるものです。
そして寝る前に、そんなことが頭をよぎり熟睡できないのが経営者としては当たり前のことなのです。
他方では「今まで眠れなかったことは一度もありません」と言う経営者もいます、でもたいていそういう人は大きな事業を興しているわけでもなく、社員を抱えて組織行動しているわけでもなく、自分と家族だけを考えての気楽にできる一匹狼の経営者です。
眠れない夜があるということは社員やパートナーを抱えているとか巨額を投じてオリジナルの事業を構築してるとか、共同事業で複数の人との利害関係があるという状況であり経営者として一人前になったという証なのです。
また眠れない夜が無いというのは余裕が有るわけでもなく、自身のビジネスそのものを自身のことと考えずに他者事のように客観視して考えているからに他なりません。
そういう意味においても眠れない夜が無いという人は、他者に経済力を依存して自身でオリジナルビジネスを構築できる人ではないのかもしれません。
本来の経営者とは支払い先が多数有り社員やパートナーも多数抱えています、したがって支払いの問題などでの資金調達から取引先との人間関係など考えることが山ほど有るのが当たり前です。
少なくても「眠れない夜が無い」というのは経営者として幸せなことなのでしょうか、悩みが無いビジネスなど有り得ません、悩みが無いとすれば悩むほどのビジネスを興していないからに他なりません。
私は経営者として考えるに悩みが無い日々を決して幸せだとは思えないのです、もっとも事業推進過程ではなく成功を収めることができれば本当に安堵な日々を過ごせることになります、これは結果としての褒美であり、その期間こそ熟睡できるのです。
眠れぬ日々を経験して自分は根っからの経営者思考なのだと自身で納得することが重要だと思います、そうでなければ経営者として成功することもないでしょう。
もっとも経営者としての成功ではなく、別のものに歓びを得たいと考えているのであれば経営者人生で成功しようと頑張らない方がよいです、そんな意識なら経営者人生に早々に別れを告げるべきだと思います。