現代人の多くは、「冨栄養時代の栄養失調症」という報告があります。
これは、食事の内容が豊かになっても、ある種の栄養素だけが殆ど得ていないことを意味しています。
カリウム不足は多くの人が陥りやすい栄養失調症の一つで、低カリウム血症はその代表的な症状ですが他にも様々な症状を引き起こします。
カリウムは、細胞の中と外のカリウム濃度のバランスを保つように維持されています。
したがって、カリウムが欠乏すると身体を健全に維持できなくなり様々な症状が現れます。
その代表的な症状は、筋肉のびくつきやけいれんです、重症になると腸閉そくや歩行困難になります。
また、低血圧の人の多くも低カリウム症の可能性があります。
ステロイド外用剤との関連性も近年では報告されており、ステロイド剤の使用によりカリウムが欠乏しやすくなると言われています。
カリウムは多くの食品に含まれている栄養素で、特に野菜やナッツ類には豊富に含まれています。
特にお奨めするのはナッツ類です。
タンパク質や脂質など栄養バランスも良く、おやつ等手軽に食する事ができるからです。
また、フィトケミカル(天然の化学物質)と呼ばれる微量栄養素が豊富で健康と長寿の薬と言われています。
人類が誕生した頃の食べ物が肉類・ナッツ類・果物だったという研究結果があります、野菜や穀物を食べるようになったのは人類発祥の歴史で言えばつい最近の事なのです。
元々、DNAに仕組まれた人類にとって必須栄養素を素直に摂ることが本来の健康と長寿の薬だと思うのです。
現代人の多くは、「冨栄養時代の栄養失調症」という報告があります。
これは、食事の内容が豊かになっても、ある種の栄養素だけが殆ど得ていないことを意味しています。
糖不足も多くの人が陥りやすい栄養失調症の一つで、低血糖症はその代表的な症状ですが他にも様々な症状を引き起こします。
糖は、糖尿病など生活習慣病の関係やダイエットにおいては悪者扱いされやすいのですが、糖が欠乏すると恐ろしい症状が現れます。
例えば、軽い症状では立ちくらみや目のかすみ、汗をかきやすいなどの症状ですが、重度の低血糖になると記憶障害や昏睡状態に陥ることもあります。
立とうとした瞬間に、目の前が真っ暗になり動く事ができない症状を多くの女性が経験しているといいます。
これを貧血だとして軽く考えてはいけません、この症状が低血糖症の代表例なのです。
細胞はコレステロールをエネルギー源として生存しています、また細胞の生成にもコレステロールがベースとして使われます。
ところが脳などの神経細胞は、糖をエネルギー源として働いているのです、したがって糖が欠乏すると脳や支神経が機能しなくなり先述のような症状が現れます。
また、この症状を放置しておくと死に至る事もあるのです。
糖は多くの食品から得られますが、即効性があるのはブドウ糖です。
「朝のフルーツは一日の活力の源」と言われています、フルーツにはブドウ糖・オリゴ糖・果糖など多くの種類の糖が混在しており、即効性のある糖から長時間血液中に留まる糖まで含まれています。
特にお奨めはバナナとリンゴです、糖の他にも鉄分やカリウムなど欠乏しやすいミネラルや体調を整えるレアミネラルが豊富に含まれています。
糖は、ダイエットしている人もしっかりと摂っていただきたい栄養素です。
現代人の多くは、「冨栄養時代の栄養失調症」という報告があります。
これは、食事の内容が豊かになっても、ある種の栄養素だけが殆ど得ていないことを意味しています。
鉄分不足は多くの人が陥りやすい栄養失調症の一つで、貧血はその代表的な症状ですが他にも様々な症状を引き起こします。
例えば、コラーゲンを低下させ骨・皮膚・粘膜への障害、これは爪の変形や髪の枝毛などに現れます。
他にも、精神的な症状として集中力欠如・学習障害・うつ・パニック障害・情緒不安定などを引き起こします。
また、免疫力が著しく低下し風邪を引きやすくなったり倦怠感・食欲不振・下痢・便秘などの症状も出ます。
更には、睡眠障害・耳鳴り・肩こり・偏頭痛・イライラ・レストレスフットなど原因不明のこれらの症状の多くが鉄分不足によるものです。
ここで「レストレスフット」というのは「休まない足」と言う意味で、横になると膝下がむずむずしたりびくびくするという症状が出る症候群の総称で、意外と多くの人が抱えている病気の一つです。
鉄分は、血液中のヘモグロビンと結びつき細胞に酸素を送る為に必須の栄養素です、したがって欠乏すると多くの症状を引き起こしてしまいます。
また脳内ホルモンはたんぱく質を原料としていますが、生成される際に鉄分を消費します、したがって鉄分が不足すると生成されなくなり精神疾患を引き起こしてしまうのです。
そこで、鉄分不足にならないような食事が重要になります。
特に女性は鉄分不足に陥りやすい傾向がありますので、食事を見直してみる必要があります。
肉類や赤身の魚類には多くの鉄分が含まれています、これらの動物性鉄分を「へむ鉄」と呼んでいます。
小松菜やホウレン草、海苔などにも多くの鉄分が含まれています、これらの植物性鉄分を「非へむ鉄」と呼んでいます。
動物性の「へむ鉄」は消化吸収されやすく、植物性の「非へむ鉄」は多くが排泄されてしまいます。
ミネラル豊富な野菜をたくさん食べているから大丈夫と考えていると、先述のような症状に苦しむことになります。
近年、「健康を考えるなら肉を食べろ」と多くの医療機関から警鐘が発せられています。
ファンシーフーズは食を通して健康と長寿に関して研究し、各種の事業を興しています。
その中で、特に注目している疾患が成人になってから発祥するアトピー性皮膚炎です。
そもそも、アトピー性皮膚炎は何故起こるのでしょうか?
現在解っている範囲でお話しをさせていただくと、人間は他の動物と同じように身体を作り維持するためのエネルギーや栄養素を食べる事によって得ています。
その食品の中に含まれる有害物質は、人によっては消化・分解・解毒を正常に行う事ができない場合があります、これらは遺伝的な代謝傾向や肝機能などが原因とされています。
ここで解毒されない毒素は、身体を回ることによって白血球が検知しヒスタミンの分泌を促します。
ヒスタミンは、血管の透過性を向上させ皮膚から毒素を身体外に排出させようとします。
この一連の過程において、皮膚組織の免疫機能が刺激されて炎症を起こしてしまうのです。
これがアトピー性皮膚炎のメカニズムです。
したがって、アトピー性皮膚炎の人は常に白血球が正常な人の1.5倍以上、体温が高めにも関わらず免疫力が弱く、インフルエンザや感染症にかかりやすいという、体温と免疫力の関係がアンマッチな状態になっています。
また、かゆみを抑えるために保湿剤を塗布したりするのですが、医師から調剤される保湿剤の中には血管を広げる作用があるものもあります。
これでは炎症を更に広げてしまい、余計に酷くなるケースも出てきてしまいます。
保湿剤は、確実に刺激の無い消炎効果のあるものを使用しなければなりません。
現在、食による身体の中からの緩和と、外からの保湿による陰陽バランスのとれたアトピー性皮膚疾患の有益な治療法を皮膚科医などの専門家と共に研究を進めています。
アトピー性皮膚炎は、本来消化器官が未発達の幼少期に起こる皮膚疾患とされてきましたが、近年では成人を過ぎてから発祥するというケースが増えています。
成人過ぎてからの発祥の原因は多くの説が乱立していますが、正確には確定されていません。
ただ共通して言えることは、消化器官が弱い、血圧が低い、代謝能力が低い、免疫力が低いなどの身体特長があることが解っています。
免疫力が低いことから、花粉症を含めたアレルギー症状が起きずらいことも共通しています。
そこで成人性のアトピーの対処法として、これらを改善する栄養素である良質なタンパク質、そして鉄分・亜鉛・銅・葉酸・ナイアシンなどのミネラル群、ビタミンB群を積極的に摂るようにする必要があります。
ちょっと前までは、アトピー患者の人にはタンパク質は更に症状を悪化させるとしてタブー食品とされてきました、そんな誤った対処法でタンパク質を取らなくなり、更に症状を長期化させる人も増えたとする報告も有ります。
成人性のアトピーも50歳を過ぎた辺りから、細胞の変化をきっかけとして完治ではなく寛解(かんかい)を引き起こし症状が出ずらくなるとされています。
さて、アトピーの人に症状を緩和する最適な食べ物があります、それは味噌汁です。
ただ味噌は防腐剤などが入っていない自然のものを厳選し、できれば自家製をお奨めします。
具は野菜と豆腐をたっぷり入れます、カツオや煮干しの天然出汁を使い、味噌は煮立ったら火を止めて70度前後に冷めたら入れるようにすると味噌の酵素も取り入れる事ができ消化吸収を助けます。
上記の味噌汁はカツオや煮干し、そして味噌と豆腐の良質なたんぱく質に加えてビタミン、ミネラルなど全てがいっぺんに摂る事ができます。
野菜はネギかタマネギをベースとして、キャベツ・小松菜・ハクサイ・チンゲン菜などを数種類組み合わせると効果的です。