4度目となるITバブルが到来していますが、今後数年間を見通すとその中心となる技術カテゴリは大きく5つ在ります。
これらは既に多くの未来技術を予測した書籍が出始めていますので、是非キーワードとして覚えて頂くと幸いです。
1.AI
言うまでもなく今後AIはあらゆる分野に応用されていきます、ただし現在のAI製品の多くは正確にAIと呼べる代物ではなくその伸び代は無限大であり、まだまだ参入余地は充分にあります。
特に思考回路分野では言語フロントエンド分野や階層化記憶分野に比べて参入障壁が極めて高く(AIアルゴリズマーが不在)、高成長分野となります。
更に、重要な応用としてのヒューマノイド(人型ロボット)やデジタルマーケティング分野もこれに含みます。
現在はディープラーニングが主流ですが、今後はポスト・ディープラーニングを指向する動きも出てくるでしょう。
2.エンタープライズドブロックチェーン
電子取引台帳としてのパブリック型ブロックチェーンも勿論フィンテックと共に成長していくと思います。
しかしその数倍も成長速度が速く事業規模が大きいのが産業向けのエンタープライズドブロックチェーン、つまりプライベート型ブロックチェーンです。
5年もすればこれまでのOSと同様に、知らないところで自然に使われているコア技術になることは必然です。
今後は、フードテックやアートテックなどというDApps(ブロックチェーン下で稼動する分散型アプリケーション)分野もエンタープライズどブロックチェーンが有益ですが、アプリケーション分野はレッドオーシャンとなりベンチャーが目指す分野ではなくなります。
ただし、同じDApps分野でもAIと融合してデジタルマーケティング分野では新たなサービス展開が期待されます。
3.IoT
センサー技術、ロボット工学などの分野はIoTに代表される分野に集約されるかもしれないほどに必須カテゴリとなっていきます。
IoTとは解りやすく言えばロボットとインターネットを融合したような技術分野で、センサー・駆動機械・データー伝送の各技術の組み合わせによって成り立つ技術です。
遠隔医療機器や遠隔操作ロボットを始めとしてドローンや空飛ぶ自動車など、その応用分野は計り知れないものがあります。
4.クラウド/API/モバイル端末
コンピューティング環境を仮想空間で提供するクラウドコンピューティングは、今後SFの世界そのものを実現していきます。
その過程においてクラウドと端末との繋ぎ役であるAPI分野も必然的に伸びていきます、更にはクラウドと連動してスマートフォンやウェラブル端末(時計・メガネなど身に着ける端末)も同様に大きく成長していく分野になります。
5.5G
2020年末に既に産業用途で実用化している5Gモバイル伝送方式ですが、これが産業用途で実用化するとこれまで実現不可能だった応用アプリケーションが一気にローンチされてきました。
クラウドやIoTとの親和性も高く双方の技術分野が相乗効果を起こして、まさにSF映画さながらの夢の世界が誕生してきます。
高周波帯域を使う為に直進性が極まり障害物回避などの多くの設備投資も必須となります、したがってこれらの無線設備や伝送系産業も一気にバブルを起こすことになります。
この5つのキーワードは覚えておいて損はありません、これらにいち早く参入し自在に操る人が次代のIT覇者となるのです。
そして、ゴールドラッシュで儲けたのは金堀人ではなく金を掘る道具とジーンズを作って売った人であることを忘れてはなりません。
つまり、ゴールドラッシュ下で儲けたステークスホルダーは金を採掘した人ではなく工具屋と服飾屋だったわけです。